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リーダーシップ4分類を整理!『支援の下のグループ討議』は何型?

看護師国家試験 第106午前71

国試問題にチャレンジ

106午前71

ある組織では、リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定している。このリーダーシップスタイルはどれか。

  1. 1.委任的リーダーシップ
  2. 2.参加的リーダーシップ
  3. 3.教示的リーダーシップ
  4. 4.カリスマ的リーダーシップ

対話形式の解説

博士博士
今日は看護管理で頻出の『リーダーシップスタイル』を整理するぞ。まずは問題文、ある組織でリーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決めておる。さて何型じゃ?
サクラサクラ
えーと、みんなで話し合って決めているから…民主的リーダーシップ?
博士博士
おお、民主的という言い方も近いが、国試で問われるのはハーシー&ブランチャードのSL理論じゃ。4つに分かれておる。
サクラサクラ
4つもあるんですか?覚えられるかな…
博士博士
大丈夫じゃ。キーワードは『指示』と『支援』の組み合わせ。①教示的は指示が多くて支援は少ない、②説得的は指示も支援も多い、③参加的は指示は少なくて支援が多い、④委任的はどちらも少ないじゃ。
サクラサクラ
なるほど。メンバーが成長するほど指示は減っていくんですね。
博士博士
その通り。新人には細かく指示する教示的、少し慣れてきたら説得的、自立してきたら参加的、一人前になったら委任的じゃ。
サクラサクラ
じゃあ設問の『支援の下のグループ討議』は…支援多め、指示は少なめだから参加的ですか!
博士博士
正解じゃ!リーダーが討議に加わってメンバーの意見を引き出し、合意で方針を決めている状況は参加的リーダーシップにぴったりじゃ。
サクラサクラ
委任的とは違うんですか?
博士博士
違うのじゃ。委任的はもうリーダーが討議に加わらず『任せた!』と権限を渡す段階。設問ではリーダーが支援の下でと書いてあるから、まだ参加しているじゃろ?
サクラサクラ
確かに、委任は任せきりのイメージですね。カリスマ的はどうですか?
博士博士
カリスマ型はリーダーの個人的魅力で引っ張るタイプ。M.ウェーバーの権威分類でも有名じゃな。討議よりはリーダーの決断にメンバーが従う構図じゃ。
サクラサクラ
教示的は新人指導そのものって感じですね。
博士博士
うむ。看護師国家試験でも看護管理・統合分野で毎年のように問われるから、『指示と支援の強弱×メンバーの成熟度』で整理しておくのじゃ。

POINT

リーダーシップ理論の基本である『状況対応リーダーシップ(SL理論)』の4分類を問う問題。『リーダーが討議に参加して支援している』=参加的という対応関係を押さえることが鍵。

解答・解説

正解は2です

問題文:ある組織では、リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定している。このリーダーシップスタイルはどれか。

解説:正解は 2 の参加的リーダーシップです。参加的リーダーシップとは、リーダーがメンバーと一緒に話し合いに加わり、意見を引き出したり励ましたりしながら、合意形成によって意思決定を行うスタイルです。ハーシー&ブランチャードのSL理論(状況対応リーダーシップ理論)では、メンバーの成熟度に応じてリーダーの関わり方を4段階(教示的→説得的→参加的→委任的)で示しており、参加的リーダーシップは、メンバーがある程度自立してきた段階で、さらに自律性を引き出すために使われます。設問は『リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定している』という状況であり、リーダーはメンバーと対等に討議に関わって意思決定を支援しているため、参加的リーダーシップに該当します。

選択肢考察

  1. ×1.  委任的リーダーシップ

    委任的リーダーシップは、メンバーの成熟度・自律性が高く、意思決定の権限や責任をメンバー自身に委ねるスタイル。リーダーは後方から見守る程度で、討議に直接加わることは少ない。設問ではリーダーが支援の下で討議を行っており、権限移譲の段階には至っていない。

  2. 2.  参加的リーダーシップ

    リーダーがメンバーと共にグループ討議に加わり、支持・支援を行いながら意思決定を促すスタイル。設問の状況に最もよく当てはまる。

  3. ×3.  教示的リーダーシップ

    メンバーの成熟度がまだ低い段階で、リーダーが具体的に『何を・どうやって・いつまでに』を指示し、行動を細かく教えるスタイル。討議での意見集約ではなく、一方向の指示が中心であるため設問と合致しない。

  4. ×4.  カリスマ的リーダーシップ

    リーダーの人間的魅力や卓越した能力によりメンバーを惹きつけ、リーダーの判断にメンバーが従う形で意思決定が行われるスタイル。設問のようにグループ討議を経て方針を決めるやり方とは本質的に異なる。

ハーシー&ブランチャードのSL理論では、メンバーの成熟度(職務遂行能力+意欲)に合わせてリーダーシップを使い分ける。具体的には①教示的(S1: 指示が高・支援が低)、②説得的(S2: 指示が高・支援も高)、③参加的(S3: 指示が低・支援が高)、④委任的(S4: 指示が低・支援も低)の4段階。病棟の新人教育では教示的・説得的、中堅看護師のチーム運営では参加的、ベテランの自律的チームでは委任的というように、相手に合わせた使い分けが求められる。看護管理の試験では、用語と状況のマッチングが頻出。

リーダーシップ理論の基本である『状況対応リーダーシップ(SL理論)』の4分類を問う問題。『リーダーが討議に参加して支援している』=参加的という対応関係を押さえることが鍵。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。