うつ病の中核症状を押さえよう
看護師国家試験 第107回 午後 第13問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
典型的なうつ病( depression )の症状はどれか。
- 1.幻聴
- 2.感情失禁
- 3.理由のない爽快感
- 4.興味と喜びの喪失
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
うつ病の典型症状は抑うつ気分・興味と喜びの喪失・易疲労性。幻聴は統合失調症、爽快感は躁状態を想起させる。
解答・解説
正解は4です
問題文:典型的なうつ病( depression )の症状はどれか。
解説:正解は 4 です。うつ病の中核症状はICD-10でもDSM-5でも『抑うつ気分』『興味と喜びの喪失』『易疲労性(意欲低下)』とされ、これらが診断の根幹となります。選択肢では『興味と喜びの喪失』が該当し、従来楽しめていた趣味や活動に関心がなくなるアンヘドニアと呼ばれる症状です。
選択肢考察
- ×1. 幻聴
実際には聞こえない声が聞こえる幻覚症状で、統合失調症の中核症状として典型的です。うつ病では通常みられず、重症の精神病性うつ病で随伴することはあるものの典型症状ではありません。
- ×2. 感情失禁
些細な刺激で泣いたり笑ったりを制御できなくなる感情調節障害で、脳血管性認知症や仮性球麻痺でみられる症状です。うつ病の典型症状ではありません。
- ×3. 理由のない爽快感
双極性障害の躁状態や軽躁状態でみられる高揚感で、多弁・誇大・睡眠欲求の減少を伴います。うつ病は逆に気分が沈む疾患であり、該当しません。
- ○4. 興味と喜びの喪失
以前は楽しめていた活動への関心を失うアンヘドニアと呼ばれる症状で、抑うつ気分と並ぶ中核症状です。ICD-10・DSM-5のいずれでも必須項目に位置付けられています。
DSM-5の大うつ病性障害では『抑うつ気分』または『興味・喜びの喪失』のいずれか1つを含む計5項目以上が2週間以上続くことが診断基準です。食欲・睡眠・精神運動・疲労感・無価値感・思考力低下・自殺念慮も併せて評価します。
うつ病の典型症状は抑うつ気分・興味と喜びの喪失・易疲労性。幻聴は統合失調症、爽快感は躁状態を想起させる。
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