胃カメラ検査の基本!左側臥位と前処置を押さえよう
看護師国家試験 第107回 午前 第40問
国試問題にチャレンジ
上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。
- 1.2時間前から絶飲食とする。
- 2.前投薬には筋弛緩薬を用いる。
- 3.体位は左側臥位とする。
- 4.終了直後から飲食は可能である。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
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博士
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サクラPOINT
上部消化管内視鏡検査における絶食時間・前投薬・体位・検査後管理の基本を問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。
解説:正解は3の『体位は左側臥位とする。』です。上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)では、唾液や胃液の誤嚥を防ぎ、胃内の観察もしやすい左側臥位が標準的な体位です。軽く背中を丸め、膝を軽く曲げて全身の力を抜いた状態で実施します。検査前日夜9時以降は絶食(飲水は少量の水は可)とし、前投薬には消化管蠕動を抑えるためのブスコパン(鎮痙薬)やグルカゴン、不安軽減のための鎮静薬、局所麻酔のキシロカインスプレーなどが用いられます。筋弛緩薬は呼吸筋麻痺を招くため使用しません。検査後は咽頭麻酔の効果が切れるまで(通常30分〜1時間)は誤嚥予防のため飲食を控え、生検を行った場合は2時間程度禁飲食とします。
選択肢考察
- ×1. 2時間前から絶飲食とする。
検査前日の午後9時以降を絶食とし、当日朝も絶食で水分は少量の水のみ可が一般的です。2時間では胃内容物が残り観察の妨げや誤嚥の原因となります。
- ×2. 前投薬には筋弛緩薬を用いる。
前投薬は消化管蠕動を抑える鎮痙薬(ブスコパン、グルカゴン)、鎮静薬、咽頭麻酔薬などで、筋弛緩薬は使いません。筋弛緩薬は呼吸筋麻痺を起こす危険な薬剤です。
- ○3. 体位は左側臥位とする。
左側臥位は唾液を口角から流出させやすく誤嚥を防ぎ、胃内の観察もしやすい最適な体位です。軽く背中を丸め、肩・顎の力を抜きリラックスしてもらいます。
- ×4. 終了直後から飲食は可能である。
咽頭麻酔の効果が残っている間に飲食すると誤嚥のリスクがあります。検査後30分〜1時間、生検時は2時間程度は飲食を控えます。
上部消化管内視鏡検査の前処置として、消泡剤(ジメチコン)や粘液除去剤(プロナーゼ)を含む液体の服用、キシロカインビスカスによる咽頭麻酔、ブスコパン(緑内障・前立腺肥大症・心疾患では禁忌のためグルカゴンで代替)の筋注などを行います。検査中の観察ポイントはSpO2・呼吸状態・咳込み・嘔吐・意識レベルで、鎮静薬使用時は呼吸抑制に特に注意が必要です。生検や内視鏡的粘膜切除術(EMR)後は出血や穿孔のリスクがあり、食事再開や活動制限を慎重に指導します。
上部消化管内視鏡検査における絶食時間・前投薬・体位・検査後管理の基本を問う問題です。
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