安静時の成人が一息で吸う空気はどれくらい?1回換気量の正体
看護師国家試験 第109回 午前 第11問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
健康な成人の 1 回換気量はどれか。
- 1.約 150 mL
- 2.約 350 mL
- 3.約 500 mL
- 4.約 1,000 mL
対話形式の解説
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サクラPOINT
安静時成人の1回換気量(約500 mL)の正常値を問う問題。死腔量150 mLと肺胞換気量350 mLの区別ができるかがカギとなる。
解答・解説
正解は3です
問題文:健康な成人の 1 回換気量はどれか。
解説:正解は 3 です。1回換気量(tidal volume:TV)とは、安静時の1回の呼吸運動で肺と気道を出入りする空気の量を指します。健康な成人の場合、約450~500 mLが正常値とされ、目安としては『理想体重×6~8 mL/kg』で推定できます。吸い込んだ空気のうち、鼻腔から終末細気管支までの気道(解剖学的死腔、約150 mL)にとどまる部分はガス交換に関与せず、残りの約300~350 mLが肺胞に到達して実際のガス交換(肺胞換気量)に寄与します。したがって成人の1回換気量としては約500 mLが最も適切で、選択肢3が正解となります。
選択肢考察
- ×1. 約 150 mL
これは解剖学的死腔量にあたる値である。鼻腔から終末細気管支までの気道に残り、ガス交換に関与しない空気量の目安であり、1回換気量そのものではない。
- ×2. 約 350 mL
1回換気量から死腔量を差し引いた肺胞換気量に近い値である。実際に肺胞でガス交換に関わる空気量を示し、1回換気量全体ではない。
- ○3. 約 500 mL
安静時の成人における1回換気量として妥当な値である。肺胞換気量約350 mLと死腔量約150 mLを合わせた量に相当する。
- ×4. 約 1,000 mL
安静時の1回換気量としては大きすぎる。深呼吸のように意識的に深く吸気した場合に達する量であり、通常の呼吸量ではない。
呼吸機能の指標としては、1回換気量のほかに予備吸気量(約2,000~2,500 mL)、予備呼気量(約1,000 mL)、残気量(約1,000~1,500 mL)があり、これらを合わせて全肺気量(約5,000~6,000 mL)となる。肺活量は1回換気量+予備吸気量+予備呼気量で求められ、約3,500~4,500 mLが目安である。毎分換気量は1回換気量×呼吸数(成人12~20回/分)で計算でき、呼吸管理の基本指標となる。
安静時成人の1回換気量(約500 mL)の正常値を問う問題。死腔量150 mLと肺胞換気量350 mLの区別ができるかがカギとなる。
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