顔の感覚は三叉神経、顔の動きは顔面神経——脳神経12対の整理術
看護師国家試験 第109回 午後 第12問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
三叉神経の機能はどれか。
- 1.視覚
- 2.眼球の運動
- 3.顔面の知覚
- 4.表情筋の運動
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
脳神経の機能分担を問う基本問題。三叉神経は顔面の感覚、顔面神経は表情筋運動という対比を明確にする。
解答・解説
正解は3です
問題文:三叉神経の機能はどれか。
解説:正解は 3 です。三叉神経(第Ⅴ脳神経)は橋から出る最大の脳神経で、眼神経(V1)・上顎神経(V2)・下顎神経(V3)の三つの枝に分かれて顔面の広い範囲の知覚を支配する。角膜・鼻腔粘膜・口腔粘膜・歯・舌前2/3の一般感覚もこの神経の担当領域である。さらに下顎神経枝には咀嚼筋を動かす運動線維も含まれる。
選択肢考察
- ×1. 視覚
視覚は視神経(第Ⅱ脳神経)が担う。網膜で受け取った光情報を外側膝状体を経て後頭葉の一次視覚野へ伝達する。
- ×2. 眼球の運動
眼球運動は動眼神経(Ⅲ)・滑車神経(Ⅳ)・外転神経(Ⅵ)の3対が分担する。動眼神経は上直筋・下直筋・内直筋・下斜筋と上眼瞼挙筋および瞳孔括約筋を、滑車神経は上斜筋を、外転神経は外側直筋を支配する。
- ○3. 顔面の知覚
三叉神経は顔面皮膚・前頭部・角膜・口腔・歯・鼻腔粘膜の知覚を司る。三叉神経痛では片側顔面に電撃様の激痛が生じる。
- ×4. 表情筋の運動
表情筋の運動は顔面神経(第Ⅶ脳神経)が支配する。顔面神経麻痺では患側の額のしわ寄せ不能・閉眼不全・口角下垂などが現れる。
『三叉神経=顔の感覚』『顔面神経=顔の運動』と対にして覚えると混同しにくい。三叉神経の下顎枝は咀嚼筋(咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋)への運動線維も含むため混合神経に分類される。脳神経は全12対(Ⅰ嗅・Ⅱ視・Ⅲ動眼・Ⅳ滑車・Ⅴ三叉・Ⅵ外転・Ⅶ顔面・Ⅷ内耳・Ⅸ舌咽・Ⅹ迷走・Ⅺ副・Ⅻ舌下)で必修頻出。
脳神経の機能分担を問う基本問題。三叉神経は顔面の感覚、顔面神経は表情筋運動という対比を明確にする。
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