AEDの電極パッド 濡れた肌にそのまま貼ってはいけない理由
看護師国家試験 第109回 午後 第44問
国試問題にチャレンジ
成人に自動体外式除細動器〈 AED 〉を使用する際の電極パッドの貼付で正しいのはどれか。
- 1.小児用電極パッドが代用できる。
- 2.右前胸部に縦に並べて貼付する。
- 3.貼付部の発汗は貼付前に拭き取る。
- 4.経皮吸収型テープ剤の上に貼付する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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博士
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サクラPOINT
AEDの電極パッド貼付の基本ルールを問う。濡れ・貼付剤・小児用代用・貼付位置という頻出の誤りパターンを整理しておく。
解答・解説
正解は3です
問題文:成人に自動体外式除細動器〈 AED 〉を使用する際の電極パッドの貼付で正しいのはどれか。
解説:正解は 3 の貼付部の発汗は貼付前に拭き取る、である。AEDは電極パッドから心臓に電気ショックを通電する機器であり、胸部が汗や水で濡れていると電流が体表を伝ってショートし、心臓へ十分な電気が届かないばかりか、救助者にも感電のリスクが生じる。そのため貼付前にタオルなどで水分をしっかり拭き取ることが必須となる。
選択肢考察
- ×1. 小児用電極パッドが代用できる。
小児用パッドは成人用よりエネルギー量を約3分の1〜4分の1に減衰させるため、成人に使うとショック量が不足し蘇生に失敗する。逆に成人用を小児(未就学児)に使う場合、小児用がなければ成人用で代用可能とされている。
- ×2. 右前胸部に縦に並べて貼付する。
正しい位置は右前胸部(右鎖骨下で胸骨右縁)と左側胸部(左腋窩中線、乳頭の斜め下)の2カ所。心臓を挟み込むように配置することで電流が心筋を貫通する。同じ側に並べると通電経路が確保できない。
- ○3. 貼付部の発汗は貼付前に拭き取る。
濡れた皮膚では電流が体表を流れてしまい、心臓への通電効率が著しく低下する。また救助者が接触していた場合の感電リスクもあるため、乾いたタオルなどでしっかり水分を拭き取ってから貼付する。
- ×4. 経皮吸収型テープ剤の上に貼付する。
ニトログリセリン貼付剤やホルモン貼付剤などの上に電極パッドを置くと、密着が不十分となって熱傷や通電不良を起こすほか、貼付剤自体が発火する可能性もある。必ず剥がして薬剤を拭き取ってから貼付する。
AEDの貼付で避けるべき状況は他に、(1)胸毛が濃く密着しない場合は剃毛、(2)ペースメーカー・ICD埋め込み部位は避けて約8cm離して貼付、(3)水中やずぶ濡れのままでは使用しない、(4)金属ネックレスや下着のワイヤーは外すか避ける、など。BLSアルゴリズムでは『反応確認→119番・AED要請→呼吸確認→胸骨圧迫30:2の人工呼吸→AED到着次第装着・解析』の流れを徹底する。
AEDの電極パッド貼付の基本ルールを問う。濡れ・貼付剤・小児用代用・貼付位置という頻出の誤りパターンを整理しておく。
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