MCIを正しく掴む:認知症の一歩手前で何が起きているのか
看護師国家試験 第109回 午前 第53問
国試問題にチャレンジ
軽度認知障害(mild neurocognitive disorder)で正しいのはどれか。
- 1.一過性の障害である。
- 2.実行機能障害がある。
- 3.物忘れを自覚している。
- 4.日常生活動作<ADL>が障害される。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
MCIの診断上の核心(ADL自立+認知機能の軽度低下)と、実行機能障害も含まれる広さを理解しているかを問う問題。
解答・解説
正解は2です
問題文:軽度認知障害(mild neurocognitive disorder)で正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。軽度認知障害(MCI)は認知症と正常加齢の中間にあたる状態で、記憶障害を中心とした認知機能低下があるが、日常生活動作(ADL)は自立している。DSM-5では軽度認知障害に「複雑性注意・実行機能・学習と記憶・言語・知覚運動・社会的認知」のうち1領域以上の軽度低下が含まれ、実行機能の低下も該当する。MCIは年間約10〜15%が認知症に移行するとされ、早期介入の重要なターゲットである。
選択肢考察
- ×1. 一過性の障害である。
MCIは一部に正常へ戻る例(復帰型)もあるが、多くは持続または進行し、年間10〜15%が認知症へ移行する。単純な一過性障害ではない。
- ○2. 実行機能障害がある。
DSM-5のmild neurocognitive disorderでは、記憶・実行機能・注意・言語などのいずれか1領域以上で軽度低下がみられるとされる。段取りや計画立てが苦手になるなどの実行機能障害も含まれる。
- ×3. 物忘れを自覚している。
本人が自覚している場合もあるが、必須ではない。本人または家族・同僚などからの訴えがあれば該当し、逆に自覚のないケースも珍しくない。自覚の有無は診断基準の核ではない。
- ×4. 日常生活動作<ADL>が障害される。
MCIの最大の特徴は「ADLが自立している」ことである。ADLに明確な支障が出ていれば認知症の段階と判断される。
MCIはPetersenらの基準(記憶障害の訴え・全般的認知機能正常・ADL自立・客観的認知機能低下・認知症でない)が広く知られる。アルツハイマー病の前駆状態として注目され、運動・食事・社会参加・認知トレーニングなどの介入で進行を遅らせる可能性がある。国試では「ADL自立」「認知症の前段階」「早期発見が重要」がキーワード。
MCIの診断上の核心(ADL自立+認知機能の軽度低下)と、実行機能障害も含まれる広さを理解しているかを問う問題。
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