骨髄穿刺の基本と看護のポイント
看護師国家試験 第111回 午後 第41問
国試問題にチャレンジ
成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺で正しいのはどれか。
- 1.仰臥位で行う。
- 2.穿刺時は深呼吸を促す。
- 3.骨髄液吸引時に痛みが生じる。
- 4.終了後、当日の入浴は可能である。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
成人の骨髄穿刺における穿刺部位・体位・麻酔の効く範囲・術後管理の基本を問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺で正しいのはどれか。
解説:正解は 3 です。骨髄穿刺(マルク)は造血機能の評価や血液疾患の診断のために骨髄液を採取する検査で、成人では安全性が高い後腸骨稜が第一選択部位となります。穿刺時には局所麻酔を使用しますが、麻酔薬は皮下から骨膜までしか浸潤しないため、骨髄腔内に針が到達して骨髄液を吸引する瞬間には麻酔が効かず、強い痛みや圧迫感が生じるのが特徴です。看護師は介助につき、患者への声かけや体位保持、止血確認などを担当します。
選択肢考察
- ×1. 仰臥位で行う。
後腸骨稜は骨盤の背側にあるため、穿刺体位は腹臥位または側臥位です。仰臥位で行うのは胸骨穿刺の場合であり、後腸骨稜穿刺では術者が背側から針を刺入するため腹臥位が適切です。
- ×2. 穿刺時は深呼吸を促す。
骨髄穿刺中は体動で針先がずれるリスクがあるため、通常の落ち着いた呼吸を維持してもらうのが適切です。深呼吸によって体幹が大きく動くことは避け、力を抜いてリラックスするよう促します。
- ○3. 骨髄液吸引時に痛みが生じる。
局所麻酔は皮膚から骨膜までしか効かず、骨髄腔内の痛覚神経には作用しないため、骨髄液吸引の瞬間に一過性の強い痛みや引っ張られるような圧迫感が生じます。事前に患者へ説明し、吸引時に声かけを行うことが重要です。
- ×4. 終了後、当日の入浴は可能である。
穿刺部位から細菌侵入による感染や再出血のリスクがあるため、当日の入浴・シャワー浴は禁止です。通常は翌日以降、止血と創部の状態を確認してから入浴可能となります。
骨髄穿刺後は穿刺部を圧迫止血し、ガーゼとテープで固定したうえで30分〜1時間程度の安静臥床を指示します。穿刺部の出血・血腫・感染徴候(発赤・腫脹・熱感・疼痛)や、バイタルサインの変化、迷走神経反射による血圧低下などを観察します。胸骨穿刺は心臓や大血管に近く穿通のリスクがあるため、現在はやむを得ない場合のみ選択されます。
成人の骨髄穿刺における穿刺部位・体位・麻酔の効く範囲・術後管理の基本を問う問題です。
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