乳癌の抗エストロゲン薬と副作用
看護師国家試験 第111回 午後 第50問
国試問題にチャレンジ
乳癌(breast cancer)の患者に対する抗エストロゲン薬の副作用はどれか。
- 1.低血糖
- 2.ほてり
- 3.肺線維症(pulmonary fibrosis)
- 4.末梢神経障害
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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博士
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サクラ
博士
サクラPOINT
抗エストロゲン薬の作用機序と、それに伴う更年期様症状としてのほてり(ホットフラッシュ)を理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は2です
問題文:乳癌(breast cancer)の患者に対する抗エストロゲン薬の副作用はどれか。
解説:正解は 2 です。乳癌のうちエストロゲン受容体陽性のホルモン感受性乳癌は、エストロゲンの刺激で増殖するため、抗エストロゲン薬(タモキシフェンなど)やアロマターゼ阻害薬を用いた内分泌療法が有効です。これらの薬剤は体内のエストロゲン作用を抑制するため、閉経に伴って生じるのと類似した症状、すなわち更年期様症状(ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗)が代表的な副作用として出現します。
選択肢考察
- ×1. 低血糖
抗エストロゲン薬の代表的副作用に低血糖はありません。むしろエストロゲン低下に伴い脂質異常症や耐糖能悪化の傾向が問題となることがあります。
- ○2. ほてり
抗エストロゲン薬によりエストロゲン作用が低下すると、視床下部の体温調節中枢が不安定となり、ほてり・のぼせ・発汗などのホットフラッシュ(更年期様症状)が出現します。服薬継続の阻害要因となりやすく、看護師は症状観察と生活指導で支援します。
- ×3. 肺線維症(pulmonary fibrosis)
肺線維症はブレオマイシンやゲフィチニブ、アミオダロンなどで生じることがある副作用で、抗エストロゲン薬の典型的副作用ではありません。
- ×4. 末梢神経障害
末梢神経障害はタキサン系(パクリタキセル・ドセタキセル)やプラチナ系抗癌薬、ビンカアルカロイドなどで頻出する副作用で、抗エストロゲン薬の主な副作用ではありません。
タモキシフェンは子宮内膜に対してはエストロゲン様作用を示すため、長期使用で子宮体癌リスクが上昇し、不正出血の観察が必要です。またエストロゲンの保護作用が失われることで血栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)のリスクも増加します。アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール、レトロゾールなど)は閉経後乳癌に用いられ、ほてりのほか関節痛や骨粗鬆症が特徴的副作用です。乳癌の内分泌療法は5〜10年と長期にわたるため、アドヒアランス支援と副作用管理が看護の重要課題となります。
抗エストロゲン薬の作用機序と、それに伴う更年期様症状としてのほてり(ホットフラッシュ)を理解しているかを問う問題です。
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