StudyNurse

死亡数138万人時代—令和元年の人口動態を読み解く

看護師国家試験 第111午前2 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

111午前2

日本の令和元年(2019年)の死亡数に近いのはどれか。

  1. 1.98万人
  2. 2.118万人
  3. 3.138万人
  4. 4.158万人

対話形式の解説

博士博士
今日は令和元年の死亡数について考えてみよう。日本は今、『多死社会』と呼ばれているのは知っているかい?
サクラサクラ
はい、ニュースで耳にします。高齢者が多いので亡くなる方も増えているという話ですよね。
博士博士
その通り。令和元年(2019年)の死亡数は約138万1千人で、選択肢3の『138万人』が正解だ。
サクラサクラ
138万人…かなり多い印象です。戦後の規模と比べるとどう違うんですか?
博士博士
昭和50年代後半には70万人程度だったから、約40年で倍増したことになる。平成15年に100万人を超え、平成28年以降は130万人台で推移しているんだ。
サクラサクラ
急激に増えていますね。増えている原因は何ですか?
博士博士
最大の要因は高齢者人口の増加だ。団塊の世代が後期高齢者に入り始めたことで死亡数が押し上げられている。
サクラサクラ
なるほど。将来はさらに増えるんでしょうか?
博士博士
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2040年頃に約168万人でピークを迎えるとされている。
サクラサクラ
同じ年の出生数はどれくらいなんですか?
博士博士
令和元年の出生数は約86万5千人。出生数が90万人を初めて下回った年でもあるよ。
サクラサクラ
自然増減数は大きなマイナスですね…。
博士博士
そうだ、約51万人の自然減となった。人口減少社会の実態を示す数字だね。選択肢の98万人や118万人は過去の水準、158万人は将来推計の値で、いずれも2019年の実態とは合わない。
サクラサクラ
死因の順位もおさえておいた方がいいですか?
博士博士
1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は老衰、4位は脳血管疾患だ。老衰が脳血管疾患を抜いた点は要チェックだよ。

POINT

人口動態統計における令和元年の死亡数のおおよその水準を把握しているかを問う問題です。

解答・解説

正解は3です

問題文:日本の令和元年(2019年)の死亡数に近いのはどれか。

解説:正解は 3 です。厚生労働省の人口動態統計によると、令和元年(2019年)の日本の死亡数は約138万1,093人で、選択肢の中で最も近いのは「138万人」です。日本の死亡数は昭和50年代後半から増加傾向が続き、平成15年(2003年)に100万人を超え、平成28年(2016年)以降は130万人台で推移しています。一方で出生数は減少を続け、2019年は約86万5,234人と90万人を初めて下回りました。出生数と死亡数の差である自然増減数は大幅なマイナスとなり、日本の人口は自然減の状態にあります。死亡数増加の主因は高齢者人口の増加であり、将来推計では2040年前後に約168万人でピークを迎えるとされています。

選択肢考察

  1. ×1.  98万人

    98万人は1990年代後半の水準に近く、2019年の実数より約40万人も少ないため誤りです。

  2. ×2.  118万人

    118万人は平成20年頃の水準に相当し、令和元年の実際の死亡数より少ないため該当しません。

  3. 3.  138万人

    令和元年の死亡数は約138万1千人であり、選択肢の中で最も近い値です。

  4. ×4.  158万人

    158万人は将来推計のピーク付近の水準で、令和元年時点ではまだ達していません。

国試では『出生数86万人・死亡数138万人・自然増減マイナス50万人超』を令和元年のセットで覚えましょう。死因順位の1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は老衰で、近年老衰が脳血管疾患を抜いて3位に浮上しています。

人口動態統計における令和元年の死亡数のおおよその水準を把握しているかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。