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平均余命と平均寿命の違い—令和元年男性81年の意味

看護師国家試験 第112午後1 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

112午後1

令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命はどれか。

  1. 1.78.4年
  2. 2.81.4年
  3. 3.84.4年
  4. 4.87.4年

対話形式の解説

博士博士
今日は平均余命について学ぶぞ。国試の必修レベルで頻出じゃから、しっかり押さえよう。
サクラサクラ
平均余命って、平均寿命と同じものですか?
博士博士
ほぼ同じじゃが、厳密には違うぞ。平均余命は『ある年齢の人があと何年生きられるかの期待値』じゃ。その中で特に0歳の平均余命を『平均寿命』と呼ぶのじゃ。
サクラサクラ
なるほど、0歳児の平均余命=平均寿命なんですね。
博士博士
その通り。令和元年の簡易生命表では、0歳男児の平均余命は81.41年、0歳女児は87.45年じゃ。
サクラサクラ
男女で6年くらい差があるんですね。女性の方が長生きなんですか?
博士博士
うむ、世界的にも女性の方が長い傾向がある。ホルモンや生活習慣の差など複合的な要因が考えられておる。
サクラサクラ
簡易生命表ってどうやって作られているんですか?
博士博士
ある年の年齢別死亡率を使い、仮にその死亡率が今後も続いたとしたら何年生きられるかを数理的に計算した指標じゃ。だから実際の寿命を予測するものではなく、その時点の死亡水準を評価する尺度なのじゃ。
サクラサクラ
へえ、未来予測じゃなくて現在の評価指標なんですね。
博士博士
そうじゃ。ちなみに65歳の平均余命も重要でな、令和元年男性19.83年、女性24.63年じゃ。65歳まで生きれば、平均寿命よりさらに長く生きる計算になる。
サクラサクラ
それは生き延びた人だけの統計だからですね。
博士博士
鋭いのう。これを生存者選抜効果という。看護では、高齢者ケアにおいて『平均寿命を超えている』ことを理由にケアを控える判断は不適切と理解しておくとよい。
サクラサクラ
数字だけで人生を測らないことが大事なんですね。
博士博士
まさに。そして健康寿命という概念も忘れてはならんぞ。日常生活に制限がない期間のことで、これと平均寿命の差が要介護期間に相当する。看護師としては、この差を縮めるための健康づくり支援が重要な役割じゃ。
サクラサクラ
単に長く生きるだけでなく、健康に生きることを支えるんですね。

POINT

0歳時点の平均余命=平均寿命であるという定義を確認し、令和元年の男女差と具体的数値(男81年、女87年)を押さえているかを問う必修問題。

解答・解説

正解は2です

問題文:令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命はどれか。

解説:正解は 2 の 81.4年 です。厚生労働省が毎年公表している簡易生命表によると、令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命は81.41年でした。0歳時点での平均余命は「平均寿命」と呼ばれ、その年の年齢別死亡率を用いて算出される理論上の生存期間の期待値です。同年の0歳女児の平均寿命は87.45年であり、男女差は約6歳となっています。

選択肢考察

  1. ×1.  78.4年

    この値は概ね2000年代初頭の男児平均寿命に相当し、2019年時点より低い。医療水準の向上により平均寿命は毎年少しずつ延びているため、この数値は古い。

  2. 2.  81.4年

    令和元年簡易生命表における0歳男児の平均余命(平均寿命)は81.41年であり、最も近いのはこの選択肢である。

  3. ×3.  84.4年

    男女中間の水準で、男児の値としては高すぎる。実際の女児の値87.45年にも達しないが、男児の81.41年を明らかに上回る。

  4. ×4.  87.4年

    これは同年の0歳女児の平均寿命(87.45年)にほぼ一致する数値で、男児の値ではない。

平均寿命と平均余命の違いは国試頻出である。平均寿命はあくまで0歳児の平均余命を指す。日本は世界でも最長寿国のひとつで、直近の令和4年(2022年)簡易生命表では男性81.05年、女性87.09年と、コロナ禍により一時短縮した年もある。必修問題では「概ね男性81年、女性87年」と覚えておけば十分対応できる。

0歳時点の平均余命=平均寿命であるという定義を確認し、令和元年の男女差と具体的数値(男81年、女87年)を押さえているかを問う必修問題。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。