家族って何人から?フリードマンの定義で読み解く家族看護
看護師国家試験 第112回 午後 第9問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
家族成員の最少人数はどれか。
- 1.4人
- 2.3人
- 3.2人
- 4.1人
対話形式の解説
博士
サクラ
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サクラPOINT
フリードマンによる家族看護学の家族定義から最少成員数(2人以上)を問う必修問題。血縁・婚姻より情緒的絆と自己認識を重視する現代的定義。
解答・解説
正解は3です
問題文:家族成員の最少人数はどれか。
解説:正解は 3 の2人です。家族看護学の代表的理論家であるM.M.フリードマンは、家族を『絆を共有し、情緒的な親密さによって互いに結びついた、しかも家族であると自覚している、2人以上の成員』と定義しました。この定義は血縁・婚姻関係の有無にかかわらず、心理的・情緒的な結びつきと自己認識を基盤とするもので、現代の多様化する家族形態(事実婚、同性カップル、里親家庭など)にも対応できる包括的な定義として家族看護実践の基礎となっています。
選択肢考察
- ×1. 4人
家族の最少人数を4人とする定義は存在しない。核家族(夫婦と未婚の子)の平均的な人数に近いが、最少の条件ではない。
- ×2. 3人
3人を最少とする定義はない。夫婦と子1人の核家族を想定すると該当するが、最少条件としては誤り。
- ○3. 2人
フリードマンおよびハンソンらの家族定義によれば、家族と認識し合う2人以上の成員が家族を構成する。夫婦のみの世帯も家族に含まれる。
- ×4. 1人
1人では『互いに結びついた成員』という関係性が成立しない。単独世帯は家族とは区別される。
家族の定義は時代と共に変化している。従来の『血縁・婚姻関係に基づく共同生活集団』という狭義から、フリードマンやハンソンらの『自己認識と情緒的絆による2人以上の成員』へと拡張された。これにより事実婚カップル、同性カップル、里親家庭、選択家族(ファミリー・オブ・チョイス)なども家族看護の対象となる。家族看護の中心概念には家族システム理論(ボーエン)、家族発達理論(デュバル)、家族ストレス理論(マッカバン)などがあり、家族をひとつのシステムとして捉え、個別メンバーのケアと並行して家族全体への支援を行うのが特徴。国勢調査では『世帯』という概念を用い、これは住居と生計を共にする集団を指すため家族看護学の定義とは異なる点も押さえたい。
フリードマンによる家族看護学の家族定義から最少成員数(2人以上)を問う必修問題。血縁・婚姻より情緒的絆と自己認識を重視する現代的定義。
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