妊娠中の母体はいつ、どう変わる?時期と変化の整理術
看護師国家試験 第112回 午後 第60問
国試問題にチャレンジ
妊娠に伴う母体の生理的変化とその時期の組合せで正しいのはどれか。
- 1.体温が低下する。 ――――――― 妊娠5週ころ
- 2.乳房が緊満する。 ――――――― 妊娠15週ころ
- 3.つわりが軽減する。 ―――――― 妊娠11週ころ
- 4.循環血液量が最大になる。 ――― 妊娠32週ころ
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
博士
サクラPOINT
妊娠に伴う母体の生理的変化の発現時期を組合せで問う問題。循環血液量の最大時期(28〜32週)を軸に、体温・乳房・つわりの変化時期と対比させる。
解答・解説
正解は4です
問題文:妊娠に伴う母体の生理的変化とその時期の組合せで正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。母体の循環血液量は妊娠経過とともに増加し、妊娠28〜32週頃に最大となり非妊時の約1.3〜1.5倍に達します。血漿量の増加が赤血球量の増加を上回るため、いわゆる『妊娠性(希釈性)貧血』がみられ、心拍出量も妊娠24週頃までに約30〜50%増加します。循環血液量の増大は、胎盤循環の維持と分娩時出血に備えるための生理的適応ですが、妊娠高血圧症候群や心疾患合併妊婦では心負荷の増大に注意が必要です。
選択肢考察
- ×1. 体温が低下する。 ――――――― 妊娠5週ころ
妊娠初期(5週頃)は黄体から分泌されるプロゲステロンの作用で基礎体温は高温相を維持する。体温の低下(高温相から低温相への移行)がみられるのは妊娠13〜15週頃で、胎盤からのホルモン産生が安定し始める時期にあたる。
- ×2. 乳房が緊満する。 ――――――― 妊娠15週ころ
乳房の緊満感はエストロゲン・プロゲステロンの影響で妊娠5〜6週頃から早くも自覚される。15週では既に緊満している時期。
- ×3. つわりが軽減する。 ―――――― 妊娠11週ころ
つわりはhCGの上昇に伴い妊娠5〜6週頃から始まり、8〜10週頃にピーク、多くは妊娠12〜16週頃に軽減する。11週はまだピーク近辺で軽減する時期ではない。
- ○4. 循環血液量が最大になる。 ――― 妊娠32週ころ
循環血液量は妊娠経過とともに増加し、28〜32週頃に最大(非妊時の約1.3〜1.5倍)となる。妊娠性貧血、浮腫、心負荷増大、仰臥位低血圧症候群などの基礎病態につながる重要な変化。
妊娠中の母体変化は複合的。ホルモン面ではhCGが5〜10週で急増、プロゲステロンとエストロゲンが妊娠末期まで上昇。循環動態では心拍出量・循環血液量ともに増加。呼吸では一回換気量増加・機能的残気量減少。腎では糸球体濾過量が約50%増。代謝はインスリン抵抗性が増し妊娠糖尿病リスクに。これら生理的変化が病的変化と紛らわしい場合もあり、妊婦健診での鑑別が大切。
妊娠に伴う母体の生理的変化の発現時期を組合せで問う問題。循環血液量の最大時期(28〜32週)を軸に、体温・乳房・つわりの変化時期と対比させる。
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