ブローカ失語の患者さんに寄り添う話し方
看護師国家試験 第113回 午後 第33問
国試問題にチャレンジ
Broca<ブローカ>失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
- 1.閉じた質問<closed qestion>を活用する。
- 2.大きな声で質問する。
- 3.単語で話しかける。
- 4.文字盤を用いる。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
ブローカ失語の特徴(発話困難・理解保持)を踏まえ、患者の負担を減らすコミュニケーション技法として閉じた質問が適切であることを問うています。
解答・解説
正解は1です
問題文:Broca<ブローカ>失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
解説:正解は 1 の「閉じた質問を活用する」です。ブローカ失語は左前頭葉下部のブローカ野の障害による運動性失語で、言語理解は比較的保たれている一方、発話が非流暢で努力性、喚語困難(言葉が出ない)や失文法が目立ちます。患者が言葉を発する負担を軽減するため、『はい/いいえ』で答えられるクローズドクエスチョンを用いると意思疎通がスムーズになります。
選択肢考察
- ○1. 閉じた質問<closed qestion>を活用する。
ブローカ失語では発話が困難な一方で聴覚的理解は保たれているため、『はい/いいえ』や簡単な選択で答えられる閉じた質問にすると、患者は少ない発語で意思を伝えられ疲労も軽減できます。
- ×2. 大きな声で質問する。
失語症は聴力障害ではなく言語中枢の障害です。大声で話しかけても理解が改善するわけではなく、むしろ威圧感を与えて不安を高めるため不適切です。
- ×3. 単語で話しかける。
ブローカ失語は理解が比較的保たれており、短くても文として話しかけるほうが自然に伝わります。断片的な単語のみの話しかけはむしろ意味理解を妨げることがあります。
- ×4. 文字盤を用いる。
ブローカ失語では書字も障害されることが多く、文字盤は気管切開後などの構音障害には有効ですが、失語症には第一選択にはなりません。ジェスチャーや絵カードなど非言語的手段の方が活用しやすい場合があります。
失語症の代表的タイプを整理:(1)ブローカ失語(運動性失語):発話は非流暢、理解は比較的良好、復唱障害あり、書字も障害されやすい、(2)ウェルニッケ失語(感覚性失語):発話は流暢だが意味が通じない、錯語や新造語が多く、理解が著しく低下、(3)伝導失語:発話流暢で理解良好だが復唱が特に障害、(4)全失語:発話・理解ともに重度障害。看護では本人の残存機能を見極めて、絵カード、写真、ジェスチャー、イエス/ノー応答を組み合わせ、落ち着いた環境で時間をかけて関わることが大切です。
ブローカ失語の特徴(発話困難・理解保持)を踏まえ、患者の負担を減らすコミュニケーション技法として閉じた質問が適切であることを問うています。
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