指鼻試験は何を見ているのか
看護師国家試験 第113回 午後 第34問
国試問題にチャレンジ
指鼻試験で評価するのはどれか。
- 1.視野
- 2.小脳機能
- 3.表在反射
- 4.複合知覚
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
神経学的診察の基本手技である指鼻試験が何を評価するのかを問う問題で、小脳機能(協調運動)と確実に結び付けられるかが鍵です。
解答・解説
正解は2です
問題文:指鼻試験で評価するのはどれか。
解説:正解は 2 の「小脳機能」です。指鼻試験(finger-to-nose test)は、患者に自分の指先と検者の指先を交互に触れさせるなどして、上肢の協調運動(coordination)を評価する神経学的診察法です。小脳が障害されると、距離感のずれ(測定障害:dysmetria)や動作の分解、企図振戦などが観察され、運動失調の有無の判定に用いられます。
選択肢考察
- ×1. 視野
視野は対座法やGoldmann視野計、Humphrey自動視野計、アムスラーチャートで評価します。指鼻試験では視野障害の検出はできません。
- ○2. 小脳機能
指鼻試験は小脳性運動失調の有無を判定する代表的な協調運動テストです。測定障害、企図振戦、運動の分解などが観察されれば小脳障害を疑います。膝踵試験や回内回外試験と組合せて評価します。
- ×3. 表在反射
表在反射は皮膚をこすって誘発する腹壁反射や足底反射(バビンスキー反射)などで、皮膚刺激に対する筋収縮を確認します。指鼻試験では評価できません。
- ×4. 複合知覚
複合知覚は二点識別覚、立体認知(ステレオグノーシス)、皮膚書字覚など大脳皮質で統合される感覚で、閉眼下の触覚刺激で評価します。指鼻試験では評価できません。
小脳機能評価の代表的テストは、(1)指鼻試験(上肢の協調運動)、(2)膝踵試験(下肢の協調運動)、(3)回内回外試験・指タップ試験(反復拮抗運動=diadochokinesis)、(4)Romberg試験(閉眼時悪化は脊髄性失調、小脳性失調では開閉眼差が少ない)、(5)継ぎ足歩行。小脳障害では運動失調、構音障害(断綴性言語)、眼振、筋緊張低下などが出現します。看護では転倒予防と安全な移動介助、ADL動作の細分化支援が重要です。
神経学的診察の基本手技である指鼻試験が何を評価するのかを問う問題で、小脳機能(協調運動)と確実に結び付けられるかが鍵です。
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