精神疾患の在院日数はなぜ突出して長い?患者調査を読み解く
看護師国家試験 第114回 午前 第32問
国試問題にチャレンジ
令和2年(2020年)の患者調査における入院医療で正しいのはどれか。
- 1.都道府県別の受療率の差はない。
- 2.推計患者数が最も多いのは循環器系疾患である。
- 3.年齢階級別の受療率が最も高いのは80歳代である。
- 4.平均在院日数が最も長いのは精神及び行動の障害である。
対話形式の解説
博士
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博士
サクラ
博士
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サクラ
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サクラ
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サクラPOINT
患者調査の入院医療データから、平均在院日数・推計患者数・受療率の年齢階級と地域差について最新の傾向を問う統計問題。
解答・解説
正解は4です
問題文:令和2年(2020年)の患者調査における入院医療で正しいのはどれか。
解説:正解は 4 である。令和2年(2020年)患者調査によれば、傷病分類別の平均在院日数は「精神及び行動の障害」が294.2日と最も長く、次いで「神経系の疾患」83.5日、「循環器系の疾患」41.5日となっている。精神疾患は治療や社会復帰までに時間を要し、長期入院が課題となってきた歴史がある。地域移行支援や精神科訪問看護の整備によって入院期間の短縮が進められているが、なお他疾患群と比較して突出した値である。
選択肢考察
- ×1. 都道府県別の受療率の差はない。
受療率には都道府県差がある。入院受療率は高知県が最も高く、神奈川県が最も低いなど、地域の医療資源や人口構成、慢性期病床数の違いから差が生じている。
- ×2. 推計患者数が最も多いのは循環器系疾患である。
入院の推計患者数で最も多いのは「精神及び行動の障害」である。循環器系疾患は2位で、外来では循環器系疾患が最多となる点と区別したい。
- ×3. 年齢階級別の受療率が最も高いのは80歳代である。
入院受療率が最も高い年齢階級は90歳以上である。高齢になるほど受療率は急上昇し、80歳代より90歳以上の方が高くなる。
- ○4. 平均在院日数が最も長いのは精神及び行動の障害である。
傷病分類別平均在院日数は精神及び行動の障害が294.2日で群を抜いて長い。長期入院の解消と地域移行が政策課題となっている。
患者調査は厚生労働省が3年ごとに実施する基幹統計調査で、全国の医療施設を利用する患者の傷病状況などを把握する。受療率は人口10万対の患者数で表され、入院・外来別に算出される。令和2年調査は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、受診控えや感染管理目的の入院制限により全体の患者数が前回より減少した点に注意が必要である。看護師国家試験では患者調査・国民生活基礎調査・国民健康栄養調査・人口動態統計の4つの統計調査の特徴と最新値が頻出である。
患者調査の入院医療データから、平均在院日数・推計患者数・受療率の年齢階級と地域差について最新の傾向を問う統計問題。
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