成人の骨髄穿刺はどこを刺す? 〜後腸骨稜が第一選択になる理由〜
看護師国家試験 第114回 午前 第54問
国試問題にチャレンジ
成人の骨髄検査の穿刺部位を図に示す。 正しいのはどれか。

- 1.①
- 2.②
- 3.③
- 4.④
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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博士
サクラ
博士POINT
成人骨髄穿刺の第一選択部位(後腸骨稜)と、混同されやすい腰椎穿刺・胸骨穿刺の部位の違いを問う問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:成人の骨髄検査の穿刺部位を図に示す。 正しいのはどれか。
解説:正解は 3 です。成人の骨髄穿刺(マルク)では、安全性が高く赤色骨髄が豊富な後腸骨稜(上後腸骨棘)が第一選択となる。図の③は腸骨上方、ちょうど後腸骨棘の高さに相当し、患者を腹臥位または側臥位にして穿刺する。胸骨第2肋間も骨髄穿刺の代替部位として可能だが、胸骨直下に心臓・大動脈・縦隔があり穿刺事故のリスクが高いため、現代では腸骨が第一選択である。
選択肢考察
- ×1. ①
図の①は胸骨下部〜剣状突起付近を示している。胸骨穿刺は本来胸骨柄部の第2肋間で行うが、剣状突起付近では心タンポナーデや大血管損傷のリスクがあり、骨髄穿刺の部位として不適切。
- ×2. ②
②は腰椎椎間部に位置し、ヤコビー線を指標に第3-4または第4-5腰椎間で行う「腰椎穿刺(脳脊髄液採取)」の部位である。骨髄穿刺の部位ではない。
- ○3. ③
③は後腸骨稜(上後腸骨棘)にあたり、成人の骨髄穿刺における第一選択部位。赤色骨髄が豊富で、深部に重要臓器がないため安全性が高い。
- ×4. ④
④は仙骨〜尾骨周辺を指しており、骨髄穿刺の標準部位ではない。仙骨は皮質骨が厚く穿刺困難である上、仙骨神経への損傷リスクもある。
骨髄穿刺は局所麻酔下で行うが、骨髄液吸引時には独特の鈍痛があるため、患者への事前説明と声かけが欠かせない。腸骨穿刺では腹臥位または側臥位、胸骨穿刺では仰臥位をとる。検査後は穿刺部を圧迫止血し、出血傾向のある患者では特に止血確認を入念に行う。骨髄穿刺は白血病・再生不良性貧血・多発性骨髄腫などの造血器疾患の確定診断、化学療法効果判定、骨髄転移評価などに用いられる。骨髄組織そのものを採取する骨髄生検も同部位で行われることが多い。
成人骨髄穿刺の第一選択部位(後腸骨稜)と、混同されやすい腰椎穿刺・胸骨穿刺の部位の違いを問う問題。
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