2021年制定の最新法律はどれだ?医療的ケア児支援法を読み解く
看護師国家試験 第114回 午前 第61問
国試問題にチャレンジ
最も新しく制定された法律はどれか。
- 1.母子保健法
- 2.児童虐待の防止等に関する法律
- 3.子どもの貧困対策の推進に関する法律
- 4.医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
子ども・家庭関連法の制定年を比較し、最も新しいものを選ぶ問題。「医療的ケア児支援法(2021年)」が比較的新しい法律として注目されていることを把握しているかが鍵となる。
解答・解説
正解は4です
問題文:最も新しく制定された法律はどれか。
解説:正解は 4 です。「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」は2021年(令和3年)6月に公布、同年9月に施行された比較的新しい法律で、選択肢の4つのうち最も新しく成立したものです。医療技術の進歩により人工呼吸器管理や経管栄養、喀痰吸引など日常的な医療的ケアを必要としながら自宅で生活する小児が増えてきた一方で、保育や教育の場における受け入れ体制や家族の負担軽減が大きな課題となっていた状況を背景に制定されました。国・地方公共団体・保育所・学校等の責務を明文化し、医療的ケア児支援センターの設置などを通じて子どもと家族が地域で安心して暮らせるよう支援することを目的としています。
選択肢考察
- ×1. 母子保健法
1965年(昭和40年)に制定された法律で、選択肢の中では最古。母性ならびに乳幼児の健康保持・増進を図ることを目的とし、母子健康手帳の交付、妊産婦・乳幼児の健康診査、保健指導等の根拠法となっている。
- ×2. 児童虐待の防止等に関する法律
2000年(平成12年)に制定。児童虐待を身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待の4類型に整理し、早期発見・通告義務・保護者への支援等を定めている。後年の改正で体罰禁止が明文化されたが、4選択肢中では最新ではない。
- ×3. 子どもの貧困対策の推進に関する法律
2013年(平成25年)に制定。生まれ育った環境によって子どもの将来が左右されないよう、教育支援・生活支援・保護者の就労支援・経済的支援を柱に施策を進めるための法律。2021年成立の医療的ケア児支援法より古い。
- ○4. 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律
2021年(令和3年)に制定された最新の法律。医療的ケア児が居住地域に関わらず適切な支援を受けられるようにすること、家族の離職防止と負担軽減を目的とし、保育所・学校等の設置者に必要な措置を講じる責務を課している。
法律には「制定(成立)」「公布」「施行」の段階があり、それぞれ時期が異なる場合があるため設問の問い方に注意が必要である。子ども・家族関連法では他に、児童福祉法(1947年)、母体保護法(1948年に旧優生保護法として制定、1996年に改称)、次世代育成支援対策推進法(2003年)、子ども・子育て支援法(2012年)、こども基本法(2022年)なども押さえておきたい。とくに2022年制定のこども基本法と、こども家庭庁の発足(2023年)は最新動向としてセットで覚えるとよい。
子ども・家庭関連法の制定年を比較し、最も新しいものを選ぶ問題。「医療的ケア児支援法(2021年)」が比較的新しい法律として注目されていることを把握しているかが鍵となる。
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