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脊髄造影の手順と看護のポイントを学ぼう

看護師国家試験 第104回 午前 第52問 / 成人看護学 / 脳・神経系

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第52問

脊髄造影について正しいのはどれか。

  1. 1.検査前の食事制限はない。
  2. 2.造影剤を硬膜外腔に注入する。
  3. 3.検査中のけいれん発作に注意する。
  4. 4.検査後は水平仰臥位で安静を保つ。

対話形式の解説

博士 博士

今日は脊髄造影について整理するぞ。造影剤はどこに入れると思うかね?

アユム アユム

脊髄を取り囲む髄液の流れに乗せたいので、クモ膜下腔だと思います。

博士 博士

正解じゃ。硬膜外腔だと造影剤が広がらず画像にならないんじゃよ。

アユム アユム

では検査前の食事はどうしますか?

博士 博士

造影剤の副作用で悪心・嘔吐が起こりうるから、原則絶食じゃ。

アユム アユム

なるほど、検査中の体位はエビのように丸めるんですよね。

博士 博士

その通り、穿刺部位を広げるためじゃの。検査中に注意すべき重大な合併症は何か分かるかね?

アユム アユム

造影剤が頭蓋内に流入してけいれん発作を起こすことだと思います。

博士 博士

そうじゃ。だから検査中も検査後も頭部を15〜30度挙上した体位を保つんじゃ。

アユム アユム

水平仰臥位では造影剤が頭側へ流れてしまうのですね。

博士 博士

検査後は飲水を促して造影剤の排泄を助けるのも大事じゃぞ。

アユム アユム

頭痛や悪心、けいれんの観察も忘れずに行います。

博士 博士

穿刺部の髄液漏や感染にも注意するんじゃよ。

アユム アユム

注入部位、体位、合併症、退院指導までしっかり押さえます。

POINT

脊髄造影はクモ膜下腔へ造影剤を注入する侵襲的検査で、頭蓋内への薬液流入を防ぐ体位管理が看護の中核です。検査中・後とも頭部を挙上し、けいれん・頭痛・悪心の有無を観察します。検査前は絶食、検査後は飲水を促して造影剤排泄を支援します。穿刺部のトラブルや髄液漏にも注意し、安静度に応じた排泄介助を行います。注入部位を硬膜外腔と混同しないことが学習上のポイントです。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:脊髄造影について正しいのはどれか。

解説:正解は3です。脊髄造影はクモ膜下腔に造影剤を注入してX線で脊髄や神経根の状態を観察する検査で、造影剤が頭蓋内へ流入すると髄膜刺激症状やけいれん発作を引き起こす危険があります。検査中・検査後を通じてけいれんの徴候を観察することが重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  検査前の食事制限はない。

    造影剤による悪心・嘔吐や検査体位による腹部圧迫を考慮し、検査前は数時間の絶食が指示されます。食事制限がないというのは誤りです。

  2. × 2.  造影剤を硬膜外腔に注入する。

    脊髄造影では髄液の流れに乗せて造影剤を分布させる必要があるため、硬膜外腔ではなくクモ膜下腔(くも膜下腔)に穿刺・注入します。硬膜外注入では正しい画像が得られません。

  3. 3.  検査中のけいれん発作に注意する。

    造影剤が頭蓋内へ流入すると髄膜刺激や中枢神経刺激によりけいれん発作・頭痛・悪心が出現することがあります。検査中は意識状態やバイタルサインを観察し、発作に備える必要があります。

  4. × 4.  検査後は水平仰臥位で安静を保つ。

    造影剤の頭蓋内流入を防ぐため、検査中・検査後ともに頭部を15〜30度挙上した体位で安静を保ちます。水平仰臥位では造影剤が頭側へ流れるため不適切です。

脊髄造影はミエログラフィとも呼ばれ、現在はMRIが普及して頻度は減ったものの、術前評価などで行われます。検査後は飲水を促して造影剤の排出を助け、頭痛や悪心、けいれんの有無を観察します。穿刺部からの髄液漏や感染にも注意が必要です。

脊髄造影における造影剤注入部位(クモ膜下腔)と、頭蓋内流入を防ぐ体位管理、けいれん発作などの合併症観察を理解しているかを問う問題です。