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JCS完全攻略!3-3-9度方式を迷わず使いこなす

看護師国家試験 第106回 午後 第18問 / 必修問題 / 看護の基本技術

国試問題にチャレンジ

106回 午後 第18問

ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉で「刺激しても覚醒せず痛み刺激に対して払いのけるような動作をする」と定義されるのはどれか。

  1. 1.Ⅰ− 3
  2. 2.Ⅱ− 20
  3. 3.Ⅲ− 100
  4. 4.Ⅲ− 300

対話形式の解説

博士 博士

今日はJCS、ジャパン・コーマ・スケールを学ぶぞ。意識レベル評価の日本の標準ツールじゃ。

アユム アユム

3-3-9度方式って、どういう意味ですか?

博士 博士

大きく3群に分け、各群をさらに3段階で評価するから合計9段階、だから3-3-9なのじゃ。

アユム アユム

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの違いは?

博士 博士

Ⅰは刺激しなくても覚醒している、Ⅱは刺激で覚醒する、Ⅲは刺激しても覚醒しない、という3群じゃ。桁数が大きいほど重症になる。

アユム アユム

Ⅰ桁の中身は?

博士 博士

Ⅰ-1は「だいたい意識清明だが今ひとつはっきりしない」、Ⅰ-2は「見当識障害がある(場所・時間・日付がわからない)」、Ⅰ-3は「自分の名前・生年月日が言えない」じゃ。

アユム アユム

Ⅱ桁は?

博士 博士

Ⅱ-10は「普通の呼びかけで容易に開眼」、Ⅱ-20は「大きな声または揺さぶりで開眼」、Ⅱ-30は「痛み刺激と呼びかけを繰り返すことで開眼」じゃ。

アユム アユム

Ⅲ桁は痛み刺激での反応で分けるんですね。

博士 博士

その通り。Ⅲ-100は「痛み刺激に対して払いのける動作」、Ⅲ-200は「少し手足を動かしたり顔をしかめる」、Ⅲ-300は「痛み刺激に全く反応しない」じゃ。

アユム アユム

今回の問題「痛み刺激に対して払いのけるような動作」はⅢ-100ですね。

博士 博士

正解!払いのけるのは「有意な防御的運動反応」と判定される。Ⅲ-200になると動きが弱くなり、Ⅲ-300では全く反応しない。

アユム アユム

数字が大きくなるほど重症、と覚えればいいんですね。

博士 博士

うむ。一方GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)では点数が低いほど重症じゃから、逆の方向になる。混同しないように!

アユム アユム

GCSはどんな評価法ですか?

博士 博士

開眼(E:1-4点)、言語(V:1-5点)、運動(M:1-6点)の3項目を点数化し、合計15点満点、最重症は3点じゃ。

アユム アユム

付記記号もあるんですよね?

博士 博士

そう。不穏状態ならR(restless)、失禁ならI(incontinence)、無動無言ならA(akinetic mutism/apallic state)を付ける。「Ⅲ-100-R」のように使うのじゃ。

アユム アユム

脳卒中の患者さんを観察するときに重要ですね。

博士 博士

そう。意識レベルは脳圧亢進や脳ヘルニアの重要なサインじゃから、経時的に評価して変化を見逃さないことが大事じゃ。

アユム アユム

数字で記録することで、他のスタッフとも情報共有しやすいんですね。

POINT

JCSは3群9段階で意識レベルを評価する日本の標準スケールで、桁数が大きいほど重症を表します。Ⅲ-100は「刺激しても覚醒せず、痛み刺激に対して払いのける動作をする」状態で、Ⅲ-200は「少し動かしたり顔をしかめる」、Ⅲ-300は「全く反応しない」と定義されます。GCSと違いJCSは数字が大きい方が重症であることに注意が必要です。不穏ならR、失禁ならIなどの付記記号も併用し、経時的な観察で脳ヘルニアなどの急変を早期発見することが看護の要となります。脳卒中・頭部外傷・急性期救急で必ず活用する重要スキルです。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉で「刺激しても覚醒せず痛み刺激に対して払いのけるような動作をする」と定義されるのはどれか。

解説:正解は 3 です。JCSはⅠ(覚醒している)、Ⅱ(刺激すると覚醒する)、Ⅲ(刺激しても覚醒しない)の3群(3桁)に大別され、Ⅲ群は痛み刺激に対する反応で100・200・300に分かれる。Ⅲ-100は「痛み刺激に対して払いのけるような動作をする」、Ⅲ-200は「少し手足を動かしたり顔をしかめる」、Ⅲ-300は「痛み刺激に反応しない」と定義されている。

選択肢考察

  1. × 1.  Ⅰ− 3

    Ⅰ-3は「自分の名前、生年月日が言えない」状態。覚醒はしているが見当識障害が強い軽度意識障害の最下位レベルで、痛み刺激を必要としない。

  2. × 2.  Ⅱ− 20

    Ⅱ-20は「大きな声または体を揺さぶることで開眼する」状態。刺激で覚醒するが刺激をやめると眠り込む。痛み刺激で評価するレベルではない。

  3. 3.  Ⅲ− 100

    Ⅲ-100は「痛み刺激に対して払いのけるような動作をする」と定義される。刺激しても覚醒しないが、痛みに対して有意な防御的運動反応がある重度意識障害。

  4. × 4.  Ⅲ− 300

    Ⅲ-300は「痛み刺激に反応しない」状態で、JCSで最も重い意識障害レベル。深昏睡に相当し、生命の危機的状況を示す。

JCSは「3-3-9度方式」とも呼ばれ、桁数が上がるほど重症となる(数字が大きいほど悪い)。不穏状態ならR、失禁ならI、無動無言ならAを付記する(例:Ⅲ-100-R)。一方、GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)は開眼・言語・運動の3項目を点数化し合計15点(最重症3点)で評価する。国際的にはGCSが広く使われるが、日本の臨床ではJCSが標準的。脳卒中や頭部外傷の経時的評価には両者を併用することが多い。

JCSの各レベルの定義(特にⅢ群の100・200・300)を正確に覚えているかを問う頻出問題。