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前腕の回外と肩関節内外旋の見分け方

看護師国家試験 第103回 午前 第43問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第43問

前腕の動きを肩部上方から撮影した写真を別に示す。 前腕の回外を示すのはどれか。

前腕の動きを肩部上方から撮影した写真を別に示す。 前腕の回外を示すのはどれか。
  1. 1.
  2. 2.
  3. 3.
  4. 4.

対話形式の解説

博士 博士

今日は関節運動の名称を見分ける問題だよ。回外・回内と内旋・外旋の違いを整理しよう。

サクラ サクラ

博士、回外と外旋って似てますけど違うんですか?

博士 博士

全く違う動きだよ。回外・回内は前腕の橈骨が尺骨の周りを回る動き、内旋・外旋は上腕骨自体が肩関節で回る動きなんだ。

サクラ サクラ

どうやって見分ければいいですか?

博士 博士

肘を90度に曲げて確認するといいよ。手のひらの向きが変わるだけなら回内外、上腕全体が回るなら内旋外旋だ。

サクラ サクラ

今回の問題の正解は?

博士 博士

正解は3番だよ。手のひらが上向き、つまり天井を向いている動きが前腕の回外なんだ。覚え方は「回外でスープをすくう、回内でドアノブ回す」だよ。

サクラ サクラ

他の選択肢はどうですか?

博士 博士

1番は上腕の外旋、2番は内旋、4番は前腕の回内だ。1と2は上腕全体が回旋しているのがポイントだよ。

サクラ サクラ

臨床ではどんな場面で意識しますか?

博士 博士

関節可動域訓練、ROM測定、麻痺のレベル判定などで重要だね。回外・回内・内旋・外旋の正常可動域はそれぞれ90度だよ。

サクラ サクラ

脳血管障害の患者さんで麻痺評価するときに使いますね。

博士 博士

その通り。Brunnstrom stageの判定や日常生活動作評価で必須の知識だよ。動きの名称を正確に使い分けよう。

POINT

前腕の回外は橈骨と尺骨の回旋運動で、手掌が上向きになる動きである。一方、肩関節の内旋・外旋は上腕骨自体の回旋運動で、両者は明確に区別される。回外・回内の可動域は各90度で、ROM測定や麻痺の評価で重要となる。臨床では関節運動の名称を正確に使い分けることが求められる。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:前腕の動きを肩部上方から撮影した写真を別に示す。 前腕の回外を示すのはどれか。

解説:正解は 3 です。前腕の回旋運動には回内(pronation)と回外(supination)があり、橈骨が尺骨を中心に回旋することで起こります。回外は手掌を上向きにする動き(スプーンでスープをすくう動作)、回内は手掌を下向きにする動き(ドアノブを回す動作)です。一方、肩関節の動きとしては内旋・外旋があり、これらは上腕骨自体が回旋する運動で、前腕の回内外とは区別されます。

選択肢考察

  1. × 1.  ①

    上腕を外側に回旋させる肩関節の外旋を示しています。前腕の動きではなく上腕全体の回旋運動であり、回外とは異なります。

  2. × 2.  ②

    上腕を内側に回旋させる肩関節の内旋を示しています。これも上腕骨自体の回旋であり、前腕の回旋運動である回外・回内とは区別されます。

  3. 3.  ③

    肘を90度に曲げた状態で手掌を上向き(天井向き)にする動きが前腕の回外です。橈骨と尺骨が平行になる位置で、解剖学的肢位の前腕の状態を示します。

  4. × 4.  ④

    前腕を回内した動きを示しています。手掌が下を向く(床向きになる)動作で、回外とは反対の動きです。

回外・回内の覚え方:「回外=外向きに開く=手のひら上向き=スープをすくう」「回内=内に閉じる=手のひら下向き=ドアノブを回す」。可動域の正常値は回外90度・回内90度。一方、肩関節の内旋・外旋は上腕骨頭の回旋で、結帯動作(背中で手を組む)は内旋、結髪動作(髪を結う)は外旋を含む。

前腕の回外と肩関節の内旋・外旋の違いを理解しているかを問う。関節運動の名称と動きの方向を視覚的に判別できるかが鍵。