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学習の定義を見抜こう

看護師国家試験 第103回 午後 第41問 / 基礎看護学 / 看護の展開

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第41問

学習の特徴について誤っているのはどれか。

  1. 1.環境の影響を受ける。
  2. 2.報酬によって強化される。
  3. 3.永続的な行動の変容である。
  4. 4.情報の一時的な獲得である。

対話形式の解説

博士 博士

今日は学習の特徴を問う問題じゃ。心理学では学習を「経験によって生じる比較的永続的な行動の変容」と定義しておる。

サクラ サクラ

博士、ただ覚えるだけでは学習じゃないんですか?

博士 博士

そこがポイントじゃ。一時的に情報を覚えても、行動として定着し持続しなければ学習とは呼ばんのじゃよ。

サクラ サクラ

なるほど、では正解はどれですか?

博士 博士

正解は4番じゃ。「情報の一時的な獲得」は学習の定義に反しておる。

サクラ サクラ

選択肢1の「環境の影響を受ける」はどうですか?

博士 博士

正しいぞ。家庭や学校、文化など環境要因は学習成果を大きく左右するんじゃ。

サクラ サクラ

2番の「報酬によって強化される」も合っていますか?

博士 博士

その通り。スキナーのオペラント条件づけで、報酬を与えると行動の頻度が増すことが示されておる。

サクラ サクラ

3番の「永続的な行動の変容」は定義そのものですね。

博士 博士

うむ、まさに学習の核心じゃ。看護教育でも成人学習理論を意識し、学習者の経験を活かす指導が大切じゃぞ。

サクラ サクラ

学習は持続性が鍵なんですね、よくわかりました。

POINT

学習は経験によって生じる比較的永続的な行動の変容と定義されます。環境や報酬による強化は学習を促進する要素ですが、一時的な情報獲得は学習に該当しません。看護師として患者教育を行う際も、知識を行動変容につなげる視点が重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:学習の特徴について誤っているのはどれか。

解説:正解は4です。心理学における学習とは「経験によって生じる比較的永続的な行動の変容」と定義されます。一時的な情報の獲得は記憶の一段階にすぎず、行動として定着しなければ学習とは言えません。学習には古典的条件づけやオペラント条件づけ、観察学習などがあり、いずれも環境との相互作用と動機づけによって成立します。

選択肢考察

  1. × 1.  環境の影響を受ける。

    正しい記述です。学習は刺激が豊富な環境かどうか、家庭・学校・文化的背景などの外的要因に大きく左右されます。

  2. × 2.  報酬によって強化される。

    正しい記述です。スキナーのオペラント条件づけが示すとおり、行動の直後に報酬(強化子)が与えられると、その行動の生起頻度が高まります。

  3. × 3.  永続的な行動の変容である。

    正しい記述です。学習は単発の反応ではなく、一定期間維持される行動の変化を指し、定義の中核に「比較的永続的」という条件が含まれます。

  4. 4.  情報の一時的な獲得である。

    誤った記述です。一時的な獲得にとどまる現象は短期記憶や経験であって学習とは区別されます。学習は持続的な行動変容を伴う点が特徴です。

学習理論にはパブロフの古典的条件づけ、スキナーのオペラント条件づけ、バンデューラの社会的学習理論などがあります。看護教育では成人学習理論(アンドラゴジー)も重要で、学習者の経験を活かす指導が効果的とされます。

学習の定義として「経験による比較的永続的な行動変容」を理解しているかを問う問題です。