ダウン症候群の乳児期の特徴を理解しよう
看護師国家試験 第105回 午後 第77問
国試問題にチャレンジ
生後1、2か月のDown〈ダウン〉症候群(Downʼs syndrome)の乳児にみられる特徴はどれか。
- 1.活気があり機嫌が良い。
- 2.体重増加は良好である。
- 3.筋緊張が強く抱っこしにくい。
- 4.舌が小さく吸啜が困難である。
- 5.哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
博士
サクラ
博士POINT
ダウン症候群の乳児期の身体的特徴、特に筋緊張低下・哺乳障害・易疲労性を理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は5です
問題文:生後1、2か月のDown〈ダウン〉症候群(Downʼs syndrome)の乳児にみられる特徴はどれか。
解説:正解は 5 です。ダウン症候群は21番染色体のトリソミーにより生じる先天異常で、筋緊張低下(ハイポトニア)が新生児期から顕著な特徴です。口腔内では舌が相対的に大きく(巨舌、実際には口腔が小さい)、吸啜力も弱いため哺乳に時間がかかります。加えて易疲労性があり、哺乳の途中で眠ってしまう、1回の哺乳量が少ない、体重増加が緩やかといった特徴がみられます。先天性心疾患(心内膜床欠損症など)の合併も多く、それがさらに哺乳不良を助長することがあります。
選択肢考察
- ×1. 活気があり機嫌が良い。
ダウン症児は筋緊張低下と易疲労性のため、啼泣が弱く動きも少なく、活気に乏しい傾向があります。睡眠時間も長めで、おとなしい印象が特徴的です。
- ×2. 体重増加は良好である。
哺乳力低下と易疲労性、さらに先天性心疾患の合併などにより体重増加は緩やかです。ダウン症児専用の成長曲線が用いられ、定型児より成長はゆっくりです。
- ×3. 筋緊張が強く抱っこしにくい。
逆で、筋緊張は低下(ハイポトニア)しており、体がふにゃふにゃしていて抱っこしにくいのが特徴です。首のすわりや運動発達も遅れる傾向があります。
- ×4. 舌が小さく吸啜が困難である。
舌は相対的に大きく(巨舌、正確には口腔が狭いため舌が出やすい)、加えて口唇・頬・舌の筋力低下で吸啜が困難になります。舌が小さいわけではありません。
- ○5. 哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。
筋緊張低下と易疲労性、心疾患合併による体力消耗で、1回の哺乳を最後まで続けられず途中で眠ってしまうことが多いのが特徴です。少量頻回授乳の工夫が必要です。
ダウン症候群の新生児期・乳児期の特徴には、外見的特徴(つり上がった眼瞼裂、内眼角贅皮、鼻梁低形成、小耳、猿線など)、筋緊張低下、哺乳障害、先天性心疾患(約40〜50%に合併、特に心内膜床欠損症・心室中隔欠損症)、消化管奇形(十二指腸閉鎖、鎖肛)、甲状腺機能低下症、白血病(一過性骨髄異常増殖症)、難聴などがあります。看護では少量頻回授乳、哺乳後のゲップと呼吸状態の観察、体重増加のモニタリング、家族の受容過程への支援、早期療育への橋渡しが重要です。成長発達はゆっくりでも確実に進むため、ダウン症児専用の成長曲線を用いて評価します。
ダウン症候群の乳児期の身体的特徴、特に筋緊張低下・哺乳障害・易疲労性を理解しているかを問う問題です。
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