ADHDの中核症状を整理しよう
看護師国家試験 第108回 午前 第66問
国試問題にチャレンジ
注意欠如・多動性障害<ADHD>(attention deficit hyperactivity disorder)症状はどれか。
- 1.音声チックが出現する。
- 2.計算を習得することが困難である。
- 3.課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
- 4.読んでいるものの意味を理解することが困難である。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
ADHDの中核症状と他の神経発達症(LD、チック障害など)の症状との鑑別ができるかを問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:注意欠如・多動性障害<ADHD>(attention deficit hyperactivity disorder)症状はどれか。
解説:正解は 3 です。ADHDは不注意・多動性・衝動性を中核症状とする神経発達症で、DSM-5の不注意症状には「課題や活動に必要なものをしばしばなくす」「注意の持続困難」「指示に従えない」「忘れっぽい」などが含まれ、学業や社会生活に支障をきたします。
選択肢考察
- ×1. 音声チックが出現する。
音声チックはトゥレット症候群などのチック障害の症状であり、ADHDの中核症状ではありません。ただしADHDとチック障害が併存することはあります。
- ×2. 計算を習得することが困難である。
計算障害(算数障害)は限局性学習症(SLD/LD)の症状です。ADHDでは不注意によるケアレスミスはあっても、計算能力自体の習得困難はみられません。併存はあり得ます。
- ○3. 課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
DSM-5のADHD診断基準における不注意症状の一つで、鉛筆・教科書・宿題・鍵・携帯電話などの必要物品をよく失くす、忘れ物が多いといった特徴が該当します。
- ×4. 読んでいるものの意味を理解することが困難である。
読解困難(読字障害・ディスレクシア)は限局性学習症の症状です。ADHDでは注意の持続が難しく最後まで読めないことはあっても、読解能力そのものの障害ではありません。
ADHDはDSM-5では「神経発達症群」に分類され、不注意優勢型・多動衝動性優勢型・混合型の3つのサブタイプがあります。他の発達障害(自閉スペクトラム症ASD、限局性学習症SLD、チック障害など)と併存することも多く、鑑別と併存診断が重要です。治療にはメチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセチン(ストラテラ)、グアンファシン(インチュニブ)などの薬物療法と、環境調整・行動療法などの心理社会的介入を組み合わせます。
ADHDの中核症状と他の神経発達症(LD、チック障害など)の症状との鑑別ができるかを問う問題です。
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