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Apgarスコアの評価

看護師国家試験 第110午前109(状況設定問題)

国試問題にチャレンジ

110午前109

状況設定

Aさん( 29歳、初産婦)は、妊娠37週0日で2,780gの男児を正常分娩で出産した。出生後5分の児の状態は、心拍数150/分、四肢を屈曲させて啼泣している。顔面を清拭されると激しく啼泣し、全身はピンク色である。

このときの児のApgar<アプガー>スコアは何点か。

  1. 1.10点
  2. 2.8点
  3. 3.6点
  4. 4.4点

対話形式の解説

博士博士
Apgarスコアの5項目を覚えておるかな?
サクラサクラ
皮膚色、心拍数、反射、筋緊張、呼吸の5つです。
博士博士
うむ、『APGAR』の頭文字でも覚えられる。Appearance、Pulse、Grimace、Activity、Respirationじゃ。
サクラサクラ
それぞれ0から2点ですね。
博士博士
そうじゃ。では児の所見を一つずつ見ていこう。心拍数150/分はどう評価する?
サクラサクラ
100以上なので2点です。
博士博士
良いぞ。四肢を屈曲して啼泣しているのはどうじゃ?
サクラサクラ
四肢屈曲は活発な筋緊張で2点、啼泣は呼吸良好で2点ですね。
博士博士
その通り。顔面清拭への激しい啼泣は?
サクラサクラ
刺激への反射が強いので2点です。
博士博士
全身ピンク色の皮膚色は?
サクラサクラ
体幹も四肢もピンクなので2点です。
博士博士
合計で何点じゃ?
サクラサクラ
2×5で10点、選択肢1が正解です。
博士博士
うむ、8〜10点は正常範囲じゃな。
サクラサクラ
4〜7点は軽症仮死、0〜3点は重症仮死ですね。
博士博士
その通り。評価は1分値と5分値を行い、必要なら10分値も評価するのじゃ。
サクラサクラ
1分値は蘇生の必要性、5分値は予後の指標と習いました。
博士博士
良いぞ。5分値が低いと神経学的予後との関連が示唆される。
サクラサクラ
本児は満点で順調な出生と言えますね。

POINT

Apgarスコアの評価項目と採点基準を正しく適用できるかを問う問題です。

解答・解説

正解は1です

問題文:このときの児のApgar<アプガー>スコアは何点か。

解説:正解は1です。Apgarスコアは5項目を0〜2点で評価します。児は心拍数150/分(≧100で2点)、四肢屈曲(活発=2点)、清拭への激しい啼泣(反射2点)、啼泣=呼吸良好(強く泣く=2点)、全身ピンク色(皮膚色2点)で、すべて2点となり合計10点です。

選択肢考察

  1. 1.  10点

    5項目すべてが2点の満点であり、合計10点となります。8〜10点は正常と判定されます。

  2. ×2.  8点

    8点はいずれか1項目が1点である場合に該当しますが、本児には減点要素が見当たらないため該当しません。

  3. ×3.  6点

    6点は軽症仮死に相当しますが、児の所見は正常範囲であり該当しません。

  4. ×4.  4点

    4点は軽症仮死の下限付近で、蘇生処置が必要な状態ですが、本児の状態とは異なります。

Apgarスコアは出生後1分と5分(必要時10分)に評価します。評価項目は皮膚色(Appearance)、心拍数(Pulse)、反射(Grimace)、筋緊張(Activity)、呼吸(Respiration)の頭文字から『APGAR』と覚えます。8〜10点が正常、4〜7点が軽症仮死(第1度新生児仮死)、0〜3点が重症仮死(第2度新生児仮死)で蘇生が必要です。

Apgarスコアの評価項目と採点基準を正しく適用できるかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。