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B型肝炎とC型肝炎の違い

看護師国家試験 第103回 午後 第50問 / 成人看護学 / 消化器・栄養代謝系

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第50問

B型肝炎(hepatitis B)と比べたC型肝炎(hepatitis C)の特徴について正しいのはどれか。

  1. 1.劇症化しやすい。
  2. 2.性行為による感染が多い。
  3. 3.無症状のまま慢性化しやすい。
  4. 4.ワクチン接種による感染予防対策がある。

対話形式の解説

博士 博士

今日はB型肝炎とC型肝炎の特徴の比較じゃ。両者はウイルスも感染経路も予後も異なるんじゃぞ。

アユム アユム

博士、まずC型肝炎の最大の特徴は何ですか?

博士 博士

それは無症状のまま慢性化しやすいことじゃ。だから正解は3番じゃよ。

アユム アユム

どのくらいの割合が慢性化するんですか?

博士 博士

HCV感染者の約70%が持続感染となり慢性肝炎に移行する。長期で肝硬変や肝細胞癌に進むことも多いんじゃ。

アユム アユム

1番の劇症化しやすいというのは?

博士 博士

誤りじゃ。劇症化しやすいのはB型肝炎の方じゃ。C型はあまり劇症化せん。

アユム アユム

2番の性行為による感染は?

博士 博士

C型は主に血液感染じゃ。輸血、注射針の使い回し、刺青などが代表じゃ。性行為で多いのはB型じゃよ。

アユム アユム

4番のワクチン接種は?

博士 博士

C型肝炎にはワクチンが存在しないんじゃ。実用化されておるのはB型肝炎とA型肝炎のワクチンじゃ。

アユム アユム

C型肝炎の治療はどうなっているんですか?

博士 博士

近年はDAAという経口の直接作用型抗ウイルス薬で約95%以上が治癒する時代になったんじゃ。

アユム アユム

すごい進歩ですね。早期発見が大切ですね。

博士 博士

うむ、自覚症状が乏しい分、健診や検査での早期発見が肝心じゃ。

POINT

C型肝炎は自覚症状なく慢性化しやすく、約70%が持続感染となり肝硬変・肝癌へ進行します。劇症化や性行為感染が多いのはB型肝炎であり、ワクチンもB型のみ実用化されています。近年はDAAによりC型肝炎の治癒率が飛躍的に向上しています。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:B型肝炎(hepatitis B)と比べたC型肝炎(hepatitis C)の特徴について正しいのはどれか。

解説:正解は3です。C型肝炎ウイルス(HCV)は感染しても急性期に症状が乏しく、約70%が持続感染(キャリア化)となり慢性肝炎へ移行します。長期間放置すると肝硬変、肝細胞癌へ進行するため、早期発見と治療が重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  劇症化しやすい。

    誤った記述です。劇症化しやすいのはB型肝炎で、C型肝炎が劇症化することは稀です。

  2. × 2.  性行為による感染が多い。

    誤った記述です。C型肝炎は主に血液感染(輸血、注射針、刺青等)が中心で、性行為による感染はB型と比べて少ないです。

  3. 3.  無症状のまま慢性化しやすい。

    正しい記述です。HCV感染者の約70%が慢性化し、自覚症状に乏しいまま肝硬変や肝癌へ進行する点が特徴です。

  4. × 4.  ワクチン接種による感染予防対策がある。

    誤った記述です。C型肝炎にはワクチンが存在しません。ワクチンが実用化されているのはB型肝炎、A型肝炎です。

近年はDAA(直接作用型抗ウイルス薬)の登場により、C型肝炎は経口薬で約95%以上の治癒率が得られるようになりました。一方、B型肝炎ウイルスは完全排除が困難で核酸アナログ製剤による継続的な抑制が必要です。

B型肝炎とC型肝炎の感染経路・予後・予防の違いを理解しているかを問う問題です。