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サーカディアンリズムを整える看護援助を学ぼう

看護師国家試験 第104回 午後 第40問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第40問

サーカディアンリズムを整えるための援助で適切なのはどれか。

  1. 1.毎朝同じ時刻に起床するよう促す。
  2. 2.日中はカーテンを閉めておくよう促す。
  3. 3.昼寝の時間を2〜3時間程度とるよう促す。
  4. 4.就寝前に温かいコーヒーを摂取するよう促す。

対話形式の解説

博士 博士

学生さん、サーカディアンリズムとは何じゃ?

アユム アユム

約24時間周期の体内時計で、概日リズムとも呼ばれます。

博士 博士

ご名答じゃ。リセットの中心はどこにある?

アユム アユム

視交叉上核です。脳の視床下部にあると教わりました。

博士 博士

その通り。リセットを促す最も強い因子は何かな?

アユム アユム

朝の光です。

博士 博士

だから毎朝同じ時刻に起床して光を浴びることが基本じゃ。

アユム アユム

メラトニンは光を浴びてから何時間後に分泌されるのですか?

博士 博士

約14〜16時間後じゃ。朝7時起床なら夜9〜11時に分泌が始まる計算じゃ。

アユム アユム

日中カーテンを閉めるのはダメですね。

博士 博士

むしろ開けて明るい環境で過ごすのが望ましい。

アユム アユム

昼寝はどうですか?

博士 博士

15〜30分の短時間で、午後3時までが推奨じゃ。2〜3時間は逆効果。

アユム アユム

就寝前のカフェインは避けるべきですね。

博士 博士

カフェインの半減期は4〜6時間じゃから就寝6時間前には控えたい。

アユム アユム

入院患者さんは特にリズムが乱れやすいですね。

博士 博士

夜間の処置や照明、騒音が影響する。看護師としては環境調整が大切じゃ。

アユム アユム

規則的な食事や運動も同調因子と聞きました。

博士 博士

朝食をとる、日中に体を動かす、社会的接触を持つ、いずれもリズム調整に役立つ。

POINT

サーカディアンリズムは視交叉上核を中心とした約24時間周期の体内時計で、毎朝同じ時刻に起床して光を浴びることが最も基本的な調整法です。日中の遮光、長時間の昼寝、就寝前のカフェインはいずれもリズムを乱す要因となります。看護援助では起床時刻の規則化、朝食、日中の活動、夜間環境の調整を組み合わせ、睡眠の質と覚醒度の両方を高めることが大切です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:サーカディアンリズムを整えるための援助で適切なのはどれか。

解説:正解は 1 です。サーカディアンリズム(概日リズム)は約24時間周期で覚醒と睡眠を繰り返す体内時計で、毎朝同じ時刻に起床して朝の光を浴びることで視交叉上核がリセットされ、メラトニン分泌の周期も整います。規則正しい起床は睡眠覚醒リズムを整える基本です。

選択肢考察

  1. 1.  毎朝同じ時刻に起床するよう促す。

    決まった時刻の起床と朝の光曝露は、視交叉上核に強い同調シグナルを送り体内時計をリセットします。メラトニン分泌は朝の光から約14〜16時間後に始まるため、起床時刻が安定することで入眠時刻も整います。

  2. × 2.  日中はカーテンを閉めておくよう促す。

    日中の光曝露不足はメラトニン分泌のメリハリを失わせ、概日リズムを乱します。覚醒時間帯はむしろカーテンを開け、明るい環境で過ごすことが推奨されます。

  3. × 3.  昼寝の時間を2〜3時間程度とるよう促す。

    長時間の昼寝は深睡眠(ノンレム睡眠N3)に達して夜間入眠を妨げます。推奨される昼寝は午後3時までに15〜30分程度の短時間で、リズム維持と認知機能改善に有効です。

  4. × 4.  就寝前に温かいコーヒーを摂取するよう促す。

    コーヒーに含まれるカフェインはアデノシン受容体を遮断して覚醒を促進し、半減期は約4〜6時間です。就寝前の摂取は入眠困難や睡眠の質低下を招くため避けるべきです。

サーカディアンリズムは視交叉上核を中心とした中枢時計と末梢時計の協調で形成され、光、食事、運動、社会的接触が同調因子として作用します。高齢者やシフトワーカー、入院患者では位相のずれが起こりやすく、朝の光曝露、規則的な食事、適度な運動、就寝前のカフェイン・アルコール回避、夜間の照明調整が看護援助のポイントになります。

概日リズムの調整因子を理解し、生活援助の中で適切な睡眠衛生指導ができるかを問う問題です。