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仰臥位における良肢位を整理しよう

看護師国家試験 第104回 午後 第41問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第41問

仰臥位の患者の良肢位について正しいのはどれか。

  1. 1.肩関節外転90度
  2. 2.肘関節屈曲0度
  3. 3.膝関節屈曲90度
  4. 4.足関節底屈0度

対話形式の解説

博士 博士

今日は良肢位についてじゃ。仰臥位の患者で正しい良肢位はどれか分かるかの?

サクラ サクラ

ええと、肩関節外転90度ですか?

博士 博士

ふむ、それでは肩を上げ過ぎじゃ。肩は外転10〜30度くらいが良肢位なんじゃよ。

サクラ サクラ

では肘関節は屈曲0度でしょうか。

博士 博士

肘を伸ばしきると顔に手が届かず食事もできん。肘は屈曲90度が機能的じゃ。

サクラ サクラ

膝関節は屈曲90度ですか?

博士 博士

それでは立てなくなるぞ。膝はほぼ伸展、屈曲10度ほどが目安じゃ。

サクラ サクラ

残るは足関節底屈0度ですね。

博士 博士

その通り、足関節は底屈背屈とも0度の中間位が正解じゃ。尖足予防にも大切なポイントじゃな。

サクラ サクラ

尖足とはつま先が下を向いたまま固まることでしたね。

博士 博士

うむ。フットボードや踵抜きクッションを使って予防するんじゃ。

サクラ サクラ

良肢位は拘縮しても困らない角度というイメージで覚えれば良いですね。

博士 博士

その理解で十分じゃ。臨床では麻痺患者や長期臥床者で特に重要じゃぞ。

POINT

良肢位は関節が拘縮しても日常生活動作が最大限保たれる角度を指します。仰臥位では肩外転10〜30度、肘屈曲90度、膝軽度屈曲、足関節中間位を覚えるのが基本です。この問題では足関節底屈0度が正解で、尖足予防の観点からも臨床上重要な肢位です。看護では良肢位を保つためのポジショニング技術が求められます。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:仰臥位の患者の良肢位について正しいのはどれか。

解説:正解は4の「足関節底屈0度」です。良肢位とは、関節に拘縮や麻痺が生じても日常生活動作が最も支障なく行える角度のことを指します。仰臥位では足関節は背屈・底屈ともに0度(中間位)に保ち、尖足の予防にもつながります。

選択肢考察

  1. × 1.  肩関節外転90度

    肩関節の良肢位は外転10〜30度程度が適切で、90度では肩への負担が大きく、長時間維持すると関節包や腱板を痛めるおそれがあります。

  2. × 2.  肘関節屈曲0度

    肘関節の良肢位は屈曲約90度です。0度(伸展位)で固定すると、食事や整容など顔の周りの動作が困難になります。

  3. × 3.  膝関節屈曲90度

    膝関節の良肢位は軽度屈曲(10度前後)です。90度で固定されると立位や歩行に大きな支障をきたします。

  4. 4.  足関節底屈0度

    足関節は底屈・背屈ともに0度の中間位が良肢位です。底屈位で拘縮が進むと尖足となり立位保持が困難になります。

良肢位(機能肢位)の代表的な角度は、肩関節外転10〜30度・屈曲外旋位、肘関節屈曲90度、前腕回内回外中間位、手関節背屈10〜20度、股関節屈曲10〜30度・外転外旋10度前後、膝関節屈曲10度、足関節中間位です。仰臥位が長くなる患者ではクッションやフットボードを用いて尖足や外旋位を予防します。

関節拘縮や麻痺が起きても最低限のADLが保てる「良肢位」の各関節の角度を理解しているかを問う問題です。