StudyNurse

音叉で聴力チェック!Weber試験を理解しよう

看護師国家試験 第107回 午前 第34問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術

国試問題にチャレンジ

107回 午前 第34問

検査に用いる器具を下に示す。 Weber< ウェーバー >試験に用いるのはどれか。

  1. 1. 選択肢1
  2. 2. 選択肢2
  3. 3. 選択肢3
  4. 4. 選択肢4

対話形式の解説

博士 博士

今日は検査器具を見分ける問題じゃ。Weber試験という言葉は聞いたことがあるかな?

アユム アユム

耳鼻科で習った気がします…音叉を使う検査でしたっけ?

博士 博士

その通りじゃ!4つの画像から選ぶ問題じゃが、それぞれどの検査に使う器具か覚えておるかな?

アユム アユム

えっと…2はハンマーに見えるので神経の検査、3は眼底を見る器械、4は皮膚の感覚を調べるものですか?

博士 博士

大正解!選択肢2は打腱器で膝蓋腱反射やアキレス腱反射を調べる。3は検眼鏡で眼底検査、4は知覚計で皮膚感覚を見る器具じゃ。

アユム アユム

すると1の音叉がWeber試験ですね。

博士 博士

うむ。Weber試験は音叉を振動させ、基底部を額の真ん中や頭頂部に当てて、左右どちらの耳で音が大きく聞こえるかを患者に尋ねる検査じゃ。

アユム アユム

左右差がわかるんですね。でもどうしてこれで難聴の種類がわかるんですか?

博士 博士

よい疑問じゃ!伝音性難聴(外耳・中耳の問題)では悪い方の耳で音が大きく聞こえる。感音性難聴(内耳・神経の問題)では良い方の耳で大きく聞こえる。音の偏りで鑑別できるのじゃ。

アユム アユム

そんな仕組みなんですね…覚えるのが難しそうです。

博士 博士

ポイントは『伝音性=患側に偏倚』『感音性=健側に偏倚』じゃ。体外の音が届きにくい伝音性では、骨を通した振動が相対的に強く感じられるからじゃな。

アユム アユム

なるほど、理屈で覚えるとスッと入ってきます。

博士 博士

もう一つ音叉を使うRinne(リンネ)試験も覚えておくのじゃ。こちらは骨導と気導を比較する検査じゃ。

アユム アユム

正常ではどちらが強く聞こえるんですか?

博士 博士

正常および感音性難聴では気導>骨導(Rinne陽性)、伝音性難聴では骨導>気導(Rinne陰性)となる。WeberとRinneを組み合わせれば難聴のタイプがかなり絞れるぞ。

アユム アユム

現代だと純音聴力検査もありますよね?

博士 博士

そうじゃ。オージオメータで周波数ごとの閾値を調べる純音聴力検査が中心じゃが、ベッドサイドで迅速にスクリーニングできる音叉検査も今なお有用じゃ。

アユム アユム

一つの器具から難聴の種類まで分かるって面白いですね!

博士 博士

画像問題は『何に使う器具か』を名前と目的でセットにして覚えるのじゃ。これで他の器具問題にも対応できるぞ。

アユム アユム

ありがとうございます、耳鼻科の検査が身近になりました!

POINT

Weber試験は音叉を頭頂部などに当てて左右耳の聞こえ方を比較し、伝音性と感音性難聴を鑑別する検査です。打腱器・検眼鏡・知覚計はそれぞれ腱反射・眼底・皮膚感覚を調べる別の検査器具です。Rinne試験と併用することで難聴のタイプ診断に役立ち、画像問題として頻出であるため、器具の名前・用途・検査原理をまとめて押さえることが重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:検査に用いる器具を下に示す。 Weber< ウェーバー >試験に用いるのはどれか。

解説:正解は1の『音叉』です。Weber(ウェーバー)試験は、振動させた音叉の基底部を前額部正中や頭頂部に当て、左右どちらの耳で音が大きく聞こえるかを判定する簡易聴力検査です。これにより伝音性難聴と感音性難聴を鑑別できます。伝音性難聴では患側(悪い耳)に音が偏倚し、感音性難聴では健側(よい耳)に偏倚するのが特徴です。一方、選択肢2の打診器(ハンマー)は腱反射検査、3の検眼鏡は眼底検査、4の知覚計は皮膚の痛覚・触覚の感受性測定に用いるものであり、聴力検査には使用しません。

選択肢考察

  1. 1.  
    選択肢1

    音叉です。ウェーバー試験は音叉を振動させ頭部中央に当て、左右耳の聞こえ方の差から伝音性・感音性難聴を鑑別します。Rinne(リンネ)試験と併用するのが一般的です。

  2. × 2.  
    選択肢2

    打診器(打腱器・ハンマー)です。膝蓋腱反射やアキレス腱反射などの深部腱反射を確認する神経学的検査に用いる器具で、聴力検査には使いません。

  3. × 3.  
    選択肢3

    検眼鏡(眼底鏡)です。眼底の血管や視神経乳頭を観察するために用い、高血圧や糖尿病網膜症の評価に重要です。聴力検査には使いません。

  4. × 4.  
    選択肢4

    知覚計(ディスクリミネーター)です。皮膚の痛覚・触覚・温冷覚など知覚機能を評価する器具で、末梢神経障害の評価などに用いますが聴力とは無関係です。

音叉を用いる聴力検査には、Weber(ウェーバー)試験とRinne(リンネ)試験があります。Rinne試験は音叉を乳様突起(骨導)と外耳道入口(気導)に順に当て、骨導>気導であれば陽性(伝音性難聴疑い)とする検査です。両者を組み合わせて難聴の型を推定します。現在は純音聴力検査が主流ですが、簡便なスクリーニングとして理解しておきましょう。

Weber試験で使用する検査器具を、他の神経学・眼科・皮膚検査器具と区別する問題です。