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ブレーデンスケール6項目 褥瘡予防の出発点

看護師国家試験 第109回 午後 第45問 / 基礎看護学 / 看護における基本技術

国試問題にチャレンジ

109回 午後 第45問

Braden〈ブレーデン〉スケールの評価項目で正しいのはどれか。

  1. 1.湿潤
  2. 2.循環
  3. 3.体圧
  4. 4.年齢

対話形式の解説

博士 博士

今日は褥瘡予防の基礎、ブレーデンスケールについて学ぶぞ。褥瘡って何から始まるんじゃったかの?

サクラ サクラ

持続的な圧迫で皮膚や皮下組織の血流が途絶えて、組織が壊死することから始まります。骨突出部にできやすいですよね。

博士 博士

その通り。予防の第一歩はリスクを早期に見抜くこと。そのために使うのがブレーデンスケールじゃ。

サクラ サクラ

名前は聞いたことありますが、何項目あるんでしたっけ?

博士 博士

6項目じゃ。知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれ。この6つを覚えるのが国試対策の基本じゃな。

サクラ サクラ

語呂合わせとかありますか?

博士 博士

『知湿活可栄摩』と並べて『地湿活可映魔』みたいに音読したり、『患者さんを寝かせる6つの視点』と捉えるとよい。点数は何点から何点までじゃったかの?

サクラ サクラ

最高23点、最低6点ですね。点数が低いほどリスクが高い、でしたよね。

博士 博士

正解じゃ。日本の病院では14点以下、在宅では17点以下をハイリスクと判断することが多い。

サクラ サクラ

選択肢を見てみましょう。湿潤は6項目の2番目なので正解ですね。

博士 博士

その通り。湿潤は尿失禁・便失禁・発汗などによる皮膚の浸軟を評価する。常時湿潤なら1点、時々なら2点、偶然なら3点、ほとんどなしで4点じゃ。

サクラ サクラ

なぜ湿潤がそんなに重要なんですか?

博士 博士

湿潤は表皮をふやけさせて摩擦抵抗を下げる。結果、摩擦やずれの力で皮膚が剥がれやすくなるんじゃ。IAD(失禁関連皮膚炎)と褥瘡の区別も近年重視されておる。

サクラ サクラ

選択肢2の循環は?

博士 博士

ブレーデンには含まれん。末梢循環不全は確かに褥瘡リスクじゃが、ブレーデン自体は機能的・状況的評価に特化しておる。

サクラ サクラ

選択肢3の体圧は直接の項目じゃないんですね。

博士 博士

そう、体圧そのものは項目にない。かわりに活動性(歩行程度)と可動性(体位変換能力)で圧迫リスクを間接評価する。

サクラ サクラ

選択肢4の年齢は?

博士 博士

ブレーデンには含まれん。ただ加齢に伴う皮膚菲薄化や皮下脂肪減少は背景リスクじゃ。K式スケールなど他のツールでは評価対象になる。

サクラ サクラ

褥瘡予防って、スケール評価のあとは何が大事ですか?

博士 博士

4本柱じゃ。体位変換(通常2時間ごと)、体圧分散寝具、スキンケア、栄養管理。特にタンパク質と亜鉛は創傷治癒に不可欠じゃよ。

サクラ サクラ

栄養状態もブレーデンの項目に入っているのは、予防と治癒の両方に効くからなんですね。

博士 博士

その通り。リスク評価→予防策→早期発見→早期介入、の流れを身につけるんじゃ。

POINT

ブレーデンスケールは褥瘡発生リスクを予測する代表的なアセスメントツールで、『知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれ』の6項目で構成されます。合計点は最高23点・最低6点で、日本では病院14点以下、在宅17点以下をハイリスクと判断することが多く、低得点ほど予防介入が必要です。本問のように選択肢で『体圧』『循環』『年齢』などリスク因子ではあっても項目に含まれないものを区別できるかが問われます。褥瘡予防は体位変換・体圧分散寝具・スキンケア・栄養管理の4本柱が基本であり、看護師はブレーデンスケールの評価を出発点として、個々の患者に合わせた予防計画を立案することが重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:Braden〈ブレーデン〉スケールの評価項目で正しいのはどれか。

解説:正解は 1 の湿潤である。ブレーデンスケールは褥瘡発生リスクを予測するためのアセスメントツールで、『知覚の認知』『湿潤』『活動性』『可動性』『栄養状態』『摩擦とずれ』の6項目で構成される。各項目を1〜4点(摩擦とずれのみ1〜3点)で評点し、合計点が低いほどリスクが高い。

選択肢考察

  1. 1.  湿潤

    尿失禁・便失禁・発汗などによる皮膚の湿潤状態を評価する項目。湿潤は表皮の浸軟を招き、摩擦・ずれの作用と相まって褥瘡発生リスクを高める重要因子である。

  2. × 2.  循環

    循環はブレーデンスケールの評価項目には含まれない。ただし末梢循環不全は褥瘡の実際のリスク因子ではあり、他のスケール(OHスケールなど)や臨床評価で考慮される。

  3. × 3.  体圧

    体圧そのものはスケールの項目ではない。ブレーデンスケールでは体圧に関連する『活動性(歩行の程度)』『可動性(体位変換能力)』を評価することで間接的に圧迫の要素を捉えている。

  4. × 4.  年齢

    年齢は評価項目ではない。ただし加齢による皮膚の脆弱化は褥瘡リスクの背景要因として知られる。K式スケールなど一部のツールでは考慮される項目。

ブレーデンスケールの6項目:(1)知覚の認知、(2)湿潤、(3)活動性、(4)可動性、(5)栄養状態、(6)摩擦とずれ。最高23点・最低6点で、日本では14点以下(病院)/17点以下(在宅)をハイリスクとすることが多い。日本で広く使われる他のツールとしてOHスケール(自立度・病的骨突出・関節拘縮・浮腫の4項目)、K式スケール(前段階要因と引き金要因を含む)もある。褥瘡予防では体位変換、体圧分散寝具、スキンケア、栄養管理が4本柱。

褥瘡リスクアセスメントの代表ツール、ブレーデンスケールの6項目を確実に覚えておく問題。『知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれ』を暗記する。